歴史のある遊園地「としまえん」を舞台にしたホラー作「映画 としまえん」の完成披露上映会が4月17日、としまえんに隣接する映画館 ユナイテッド・シネマ としまえんで行なわれ、主演の北原里英、共演の小島藤子、浅川梨奈、松田るか、そして本作が商業映画初作品となる高橋浩監督らが登壇した。
本作では、実在するとしまえんに、都市伝説をブレンドしてホラーに仕立て、そこに芸達者なフレッシュなキャストを迎えた注目作。オファーを受けた時の感想を聞かれた主演の北原は「ホラー作としては、ドラマや舞台の経験はありましたけど、映画で、しかも、グループ卒業後初の主演作として出演できるということで、気合を入れて現場に臨みました」と、当時の心境を語っていた。一方、ホラーが苦手な浅川は「苦手なのに、血まみれになる役が多くて（困）。でも、かわいい子ばかり出演しているので、“かわいい子がいっぱいだ”って、それを楽しみにしていました。（中身は）おっさんですからね」とおどけながらコメントしていた。
また、役の性格設計はキャスト本人とはほぼ真逆だったそうで、中でも小島は「私が演じた杏樹は、リーダータイプの仕切り屋ですけど、私はそんなことはなくて……。現場では、共演の皆さんにお任せしきりでした」と撮影を振り返ってコメント。すかさず浅川が「小島さんのファンは、彼女の新たな一面が見られると思いますよ」と、彼女の演技を絶賛していた。
舞台挨拶はこうした和気あいあいとした雰囲気で進んでおり、それは現場でも同じだったそう。「ホラー映画の現場とは思えないキャーキャーしたもので、それは主に私（浅川）のせいなんですけど、本当にホラーを撮っているの？って思うぐらいにぎやかだったんです」。でも、仕上がりを見ると「ちゃんとホラーになっていて、びっくりした」そう。初号（？）試写は、北原、浅川、松田の3人が揃って見たそうで、北原は「（浅川の）隣に座って見ていましたけど、驚かせるシーンで抱き着かれたりして、もう、上映中はずっと手をつないでいましね」。
そうした流れで、映画の感想を聞かれた松田がここでハプニング。上映前のファンに向かって結末（？）を口にしてしまい、慌てたほかのキャストは松田の周りに集まって急遽作戦会議（笑）。浅川が必死にフォローに努めていた。
なお、本作が初商業作品となった高橋監督は、製作に関わったひとたちすべてに感謝の言葉を口にしつつ、「こんなに大きな舞台に立たせてもらってとてもうれしい」と現在の心境を吐露。「感無量です」と喜びを爆発させていた。
最後には主演の北原から、関係者や、当日劇場に足を運んでくれたファンへの感謝の言葉が述べられたあと、公開日が新元号を迎えてからという点を強調して、「令和になって初めて見るホラー作にしてもらえたらうれしいです。応援よろしくお願いします」としっかりとしたコメントをもって、イベントは終了した。
（※主演・北原さんのインタビュー記事は、後日公開します）
映画「映画 としまえん」
5月10日より、ユナイテッド・シネマとしまえん ほか全国公開
＜キャスト＞
北原里英、小島藤子、浅川梨奈、松田るか、さいとうなり、小宮有紗ほか
＜スタッフ＞
監督・脚本：高橋浩
配給：東映ビデオ
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