1989年、ローマファンタスティック映画祭グランプリ受賞。金属に侵食されていく男の爆裂劇をメタリックな美術、音響、機関銃のようなリズムのコマ撮りで、パワフルに映像化した『鉄男』。その後、たちまち世界中に広がり、マーチン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ、ダーレン・アロフノスキーなどの熱狂的なファンを作り出した。

 第1作の誕生から今年で30年、伝説のカルトエンタテイメントムービーが、立川シネマシティの極上音響上映でスクリーンに蘇る! 

 上映作品はシリーズ3作の『鉄男』(1989)、『鉄男ⅡBODY HAMMER』(1992)、『鉄男 THE BULLET MAN』(2009)を1週間ずつ、今回の上映のために新たに調整した音響で上映される。立川シネマシティでの極上音響上映は、映像と音響で魅せる『鉄男』シリーズにとって、パワフルでもっとも豪華な上映になることは間違いないだろう。

 また、各上映の初日には、それぞれの主演者が登壇。『鉄男』、『鉄男Ⅱ BODY HAMMER』の初日は田口トモロヲ氏と、この映画で監督出演デビューを果たした塚本晋也氏が、久しぶりのトークイベントを開催する。

 『鉄男THE BULLET MAN』の初日には、エリック・ボシック氏、桃生亜希子さん、中村優子さん、塚本晋也氏と豪華な顔ぶれが結集。各回の司会には、『鉄男』に造詣の深い方々が登壇する予定。

 なお一昨年逝去した石川忠氏の音楽は各作品に欠かせないものだ。『鉄男THE BULLET MAN』のエンディングはナイン.インチ・ネイルズバージョンと石川忠氏バージョンがあるが、今回は石川忠氏のバージョンでの上映となる。トリの上映で豪快に鳴り響くことだろう。

 そして今回、『鉄男』30周年を記念し、4種類のTシャツも発売される。劇場、およびネット販売(SUZURIのサイトからkaijyushopで検索を。¥2,880+税)されるので、ファンは必ず手に入れて欲しい。

塚本監督のコメント

 平成の幕開けとともに誕生した『鉄男』。節目の年に30年を迎えました。映像と音響でライブハウスにいるような感覚で体感してもらいたいと願って作った映画です。今回の立川シネマシティでの極上音響上映は、『鉄男』にとっての大きなひとつの達成になると思っています。30年を記念して、そして未来にも広がっていくよう最高の環境で観ていただけるよう企画しました。この機会に、『鉄男』を直に感じていただければ、と思います。

©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

『鉄男』生誕30周年記念極上音響上映
●劇場:立川シネマシティCスタジオ
 JR中央線立川駅北口・多摩都市モノレール立川北駅より徒歩6分
 立川市曙町2-42-26 電話042(525)1251、メールcinemacity.co.jp

●上映スケジュール:
1)『鉄男』 5月11日(土)〜17日(金)
※5月11日の上映前に田口トモロヲ氏、塚本晋也氏のトークあり。司会は三留まゆみさん

2)『鉄男Ⅱ BODY HAMMER』 5月18日(土)〜24日(金)
※5月18日の上映前に田口トモロヲ氏、塚本晋也氏のトークあり。司会は塩田時敏氏

3)『鉄男THE BULLET MAN』 5月25日(土)〜31日(金)
※5月25日の上映前にエリック・ボシック氏、桃生亜希子さん、中村優子さん、塚本晋也氏のトークあり。司会は森直人氏

 5月11日(土)、18日(土)、25日(土)のトークショー開催日は、18時にゲストトークショースがタート。トークショー後に上映されます。トークショー開催日以外の上映時間は、以下のシネマシティホームページで確認を。