ロジクールが2019年2月26日に発売したゲーミングヘッドホン「G933s」(¥21,500)を、(今更ながらも)実際にゲーマーでガジェット好きのSSO編集部員が試してみたので、是非紹介したい。

 G933sは同型で有線専用モデルの「G633s」と同時発売された無線と有線どちらでも使用できるPCやPS4などでゲームをするユーザーに向けた製品だ。どちらも2015年にロジクールが発表した「G933/G633」のマイナーチェンジとして発売されたモデルだ。

 マイナーチェンジということで外観も大まかな仕様も、先代のG933の内容をほぼ受け継いでいる。

 バーチャルサラウンドヘッドホン技術「DTS Headphone:X」を搭載しており、2.4GHz帯を用いたワイヤレス接続と、3.5mm4極ミニピンケーブルによるアナログ接続を同時に利用することができるのももちろん変わらない。

 変わった箇所として、Pro-Gドライバーという独自のドライバーが従来のものよりも10mm大きくなっているとのことだが、外観からそれを確認することはできない。

 しかし見るからに違う箇所があり、それがイヤーパッドカバーだ。

 G933とG633そして今回同時に発売されたG633sはすべてスポーツメッシュという素材を採用しているのに対して、G933sは合成皮革を採用している。合成皮革にしたことで、耳を包み込む感覚はそのままに、側圧が強くなりすぎず快適な付け心地を実現しているという。

開封したG933s イヤーパッドの素材が合成皮革なのがわかる。

 付属品に関しては、3.5mm4極ミニピンケーブルと充電専用のMicro USBケーブルが同梱されているので、開封してすぐに様々なデバイスで使用することができる。無線接続用のUSBは本体横のカバーの中に入れることができ、出荷時からその状態なので箱の中に別で入っているわけではない。

本体横のカバーを開けるとこのようになっている。

 ここまではG933sの概要を紹介してきたが、ここからは実際に使用した際のレポートをお伝えしていく。

 自宅のPS4Slimでコントローラーに有線接続をして実際にFPSゲームをプレイしてみた。

 今までのワイヤレスヘッドホンでは、バッテリーが内蔵されている影響で重くなり、長時間使用していると違和感を覚えることが多いが、4時間ほどつけていても圧迫感はなく、頭頂部が痛くなるようなこともなかった。実際は、重さの問題というより、頭頂部のクッションやヘッドホン全体の形状によって付け心地がいいことで、重さを感じないということだろう。

 音の定位に関しても、建物の陰に隠れている敵はもちろん、上下を歩いている敵も、ヘッドホンによっては判別でないものもあるが、G933sでは慣れれば問題なく判別することができた。またマイクは、収納状態であればミュートされているが、エンクロージャー部分から出すことで自動でミュートが解除される。解除されたタイミングでヘッドホンに通知音が鳴るので、解除されているか分かりやすく使い勝手がよい。ゲーム中にとっさにミュートにしたい時などには、マイクを出したままでもボタン1つでミュートにすることができるのもかゆいところに手が届く仕様となっている。

格納されているマイクを前に出した状態。このように出すだけでミュートが解除される。

 実際に使用して感じたのはライトゲーマーはもちろん、1日の中で長時間プレイするハードなゲーマーにもどちらにもお勧めできる機種であるということだ。音の定位感やサウンドのクオリティもさることながら、長時間使用していても疲れにくいというのは最大のメリットだと考えることができる。プライベートでこれから使っていこうと思える製品であった。

G933sの主な仕様

高さ:188mm
幅:195mm
奥行:87mm
質量(ケーブルおよびUSBレシーバーを除く):379g
充電ケーブル長:2m
モバイル ケーブル長:1.5m