演劇カンパニー、アリスインプロジェクトの最新舞台「アイガク2019」が、3月27日まで池袋のシアターKASSAIにて上演中だ。その中でも、しなやかな身のこなし、ワン&オンリーの声で存在感を放っているのが遠藤三貴だ。主役として、座長として、総勢29名を束ねる彼女に話をきいた。記者会見のときに行なわれたインタビュー(https://online.stereosound.co.jp/idollove/17258541)の続編としてお楽しみいただけると幸いだ。

――「アイガク2019」は、バラエティとミュージカルと舞台が一緒になったような、ユニークな内容ですね。
 こういう作品に出会うこと自体がなかなかないと思いました。ミュージカルにもお芝居にもバラエティにも取り組んできましたし、司会者を務めたこともありますが、それを全部ひとつの作品で行なうのは初めてです。テスト勉強のヤマを張るようにどれかを選んで重点的に取り組むんじゃなくて、全部本気で全部熱量を高めてやっていく。取り組みがいがあるなと思います。

――演出は、熱血漢としておなじみの夢麻呂さんです。
 すごく熱い方なんですよ。けっこう質問もさせていただいて、演出もつけていただいたんですけど、やっぱり最終的には「大事なのは熱量だ」ということで(笑)。みんなが夢麻呂さんについていって、熱量をどんどん、日に日に上げてゲネプロを終えました。1公演目から、熱量がピークの状態でスタートできるんじゃないかなという自信があります。

――役柄について教えていただけますか。
 水無 雫役を演じています。チームDB(調整人類)の一員なんですけど、こう見えて、上級生じゃなくて1年生なんですよ。DBのほうで1年生と2年生を見分けるコツなんですけど、ブーツタイプの子が1年生で、パンプスのヒールの子が2年生です。けっこうみんなの前に立ってワーワー言いに行ったりとか、中心に立ってたりする役なんですけど、やっぱり1年生なんです(笑)。睦月先輩(安城うらら)に対しては何も言えなくなってしまうところとか、こだわって役作りさせてもらいました。

――ダンス・パフォーマンスを拝見していると、仮面ライダーGIRLS(2017年卒業)時代の経験も活きているように感じられました。
 そうですね。当時からのファンの方にも、もちろん楽しんでいただけると思います。でも、今回踊っているのは、私がこれまでやったことのないジャンルというか、ザ・アイドルの、元気でかわいい女の子のダンスなんです。仮面ライダーGIRLSの時は“大人でかっこいい、女性のダンス”という感じでした。ポーズを決める時も、できるだけ妖艶な雰囲気を出したり。今回は対照的なので、女の子感を意識して、かわいいポーズを鏡の前で練習しています(笑)。

――では最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
 座長を務めさせていただくことになりました。全体をまとめる学級委員のような存在として、最後までがんばっていきたいです。ぜひファンの皆さんの力を貸していただきたいなと思います。応援、よろしくお願いします。

舞台「アイガク2019」
3月27日まで、池袋シアターKASSAIで上演中

<キャスト・人間DB>
遠藤三貴、香咲和花、夢月、安城うらら、増田りあ、水楢日菜、北原唯、荘司里穂、柴崎七虹、長谷川麻由、天音、大澤実環

<キャスト・ハイブリッド>
橘はるか、山下聖良、國井紫苑、小夏心愛、東城希明、若松愛里、大場美優佳、高槻実穂、大森舞生、中島明子、服部美香、大野一二三、児玉ももな

<MC/データスフィア>
椎名亜音、氏家綾乃

<助手/データスフィア>
音羽奈々、神田緋那