サエクコマースから、約40年ぶりとなるダブルナイフエッジ型トーンアーム「WE-4700」が発表された。定価¥1,190,000(税別)で、4月末日に発売される(3月末から予約受け付け開始)。

 WE-4700は、同社が40年間に開発・発売した「WE-407/23」を原器とした現代版トーンアームだ。

 レコード再生でのトーンアームに与えられた要件は、フォノカートリッジが拾った音楽信号を、いかに正確に伝送するかにある。サエクでは、高感度で高剛性を極きわめた独自のダブルナイフエッジ方式を開発し、この要求に応えた。当時は熟練した職人による組み立てと複雑な調整を経て、製品化が実現されたという。

 今回のWE-4700では、ダブルナイフエッジに関わる主要なパーツから、トーンアームに必要なすべての部品を内製化、さらにダブルナイフエッジ構造には、最新の切削技術を用いてミクロンオーダーの精密加工を施している。

 内部配線材にはPC-Triple C導体と、絶縁材に多孔質天然素材を使ったオリジナルケーブルを採用、微弱な信号を確実に伝送できるよう配慮した。

 ヘッドシェルには剛性の高いジュラルミンを採用し、幅広いカートリッジに適合できる。カウンターウェイトも2種類準備し、13g〜35gまで市販のほとんどのカートリッジの取り付けが可能となっている。

WE-4700の主なスペック

●型式:コンシールドダブルナイフエッジ スタティックバランス型
●適合カートリッジ」13g〜35g(ヘッドシェル含む)
●全長:最大311mm
●オーバーハング:12mm
※フォノケーブル別売(SAEC純正フォノケーブルSCX-5000シリーズを推奨)