好評発売中！テレサ・テン初のフラット・トランスファーSACD/CD誕生。全曲アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD 2.8MHz化。

　ステレオサウンドは、弊社独自の選曲・構成によって、「永遠の名曲」をアナログ・マスターテープからダイレクトにDSD 2.8MHzにトランスファーしてSACDを作り上げる「ステレオサウンド・オリジナル・セレクション」シリーズを立ち上げました。

　その第一弾となるのは、人生を歌に捧げたアジアの歌姫、テレサ・テン。弊社では、これまでテレサ・テンのマスターを全曲使用したファーストメタル・ダイレクトプレス製法によるアナログ盤を7作リリースし、読者諸兄から強い支持をいただいてきました。

　と同時に、アナログ盤と同じマスターでSACDを聴いてみたいとの要望も多く寄せられていました。この度、ユニバーサル ミュージックと鄧麗君文教基金會の深い理解と協力のもと、その期待にお応えできることになりました。

　ユニバーサル ミュージック合同会社に保管されている、テレサ・テンの貴重なアナログ・マスターテープは、これまでステレオサウンドのアナログ盤カッティングを手掛けてきた日本コロムビア株式会社の名匠、武沢 茂チーフ・エンジニアのスタジオに慎重にハンドキャリーされました。

　マスターテープの再生には、厳正なるチューニングが施されたスチューダーA80再生専用機を使用。武沢エンジニアの手によってマスターに収められている声のトーンや質感、録音時の空気感を大切にしたトランスファーが全工程にわたって行なわれました。

　収録された20曲は、それぞれ別々のマスターテープに収録されているため、1曲ごとに武沢エンジニアの手によってA80のアジマス調整が行なわれています。

　こうしてA80で再生された音源は、日本コロムビアのカスタムメイド・アナログコンソールを経由し、プロのDSD録音現場では世界標準機とも言われるマージング・テクノロジーズ社のピラミックスとHORUSコンバーターによってダイレクトにDSD変換されSACDのマスターが制作されました。

　その際、HORUSコンバーターとの同期には、エソテリックの高精度ルビジウム搭載マスタークロック・ジェネレーターG-01Xを使用しています。

　収録された楽曲のタイトルは以下の通り。前半の「日本語歌唱」10曲は、2015年にステレオサウンドの選曲でアナログ盤を初プレスしたテレサ・テン＜ベスト＞（SSAR-001）とまったく同様の選曲・構成です。

　後半の「中国語歌唱」10曲は、その後にプレスした＜ベスト2＞（SSAR-012）、＜ベスト3＞（SSAR-018）、そして6作目の全曲中国語歌唱盤＜ベスト＞（SSCH-001）の中からミリオンセラーの中国語歌唱バージョンを選曲しています。

　大ヒット曲となった「空港」は、1曲目のポリドール録音、6曲目のトーラス録音、そして11曲目の中国語歌唱録音の3バージョンがお楽しみいただけます。

　さらに、4曲目と12曲目の「つぐない」。5曲目と13曲目の「愛人」、7曲目と15曲目の「時の流れに身をまかせ」においては、日本語歌唱と中国語歌唱によるマスターの聴き比べをお楽しみいただけます。

　また、既発売のアナログ盤をお持ちの方は、同じマスターから作られたアナログレコードとSACDの聴き比べもお楽しみいただけます。一方、アナログ盤をお持ちでない方も、高い技術力と感性でチューニングされた録音機器の持つ質感、そしてこれらを高次元で操りトランスファーした名エンジニアの生み出す音を、愛聴のオーディオシステムで演奏し、お楽しみください。きっと、アジアの歌姫があなたの目前に現れてくれることでしょう。

　「ステレオサウンド・オリジナル・セレクション」シリーズVol.1は、3月30日に発売いたします。本日よりステレオサウンドストアにて予約受付をスタートしましたので、ぜひ以下のページからお求め下さい。