キヤノンは、フルサイズミラーレス一眼の新製品として「EOS RP」を3月中旬に発売すると発表した。14日には、都内で会見を開き、同社執行役員 イメージコミュニケーション事業本部長 戸倉剛氏、および、キヤノンマーケティングジャパン 取締役 専務執行役員 松阪喜幸氏の両名が登壇、製品のコンセプトや市況などを説明した。

「EOS RP」についてはコチラ
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フルサイズミラーレス一眼の新製品「EOS RP」

 会見の冒頭、戸倉氏より、今回の新製品EOS RPのコンセプト――小型化と軽量化、そして簡単操作の実現――が語られ、それを以て今後のミラーレス市場を、「牽引・拡大していきたい」という、意欲が述べられた。また、EOS Rシステムの拡充へ向けて、Rマウント対応の新レンズ6本の、2019年中の投入(発売)も発表された。

新製品発表会見に登壇したキヤノン執行役員 イメージコミュニケーション事業本部長 戸倉剛氏

 内訳は、下記の通りであり、カメラユーザーが好きな、通しF2.8の広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの3本、ポートレイトに便利な85mmF1.2が2種類、そして1本で便利に使える10倍ズームの24-240mmの6本。なお、価格や発売時期は未定だ。
・RF15-35mm F2.8 L IS USM
・RF24-70mm F2.8 L IS USM
・RF70-200mm F2.8 L IS USM
・RF85 mm F1.2 L USM
・RF85mm F1.2 L USM DS
・RF24-240mm F4-6.3L IS USM

EOS Rシステム関連製品の開発スケジュール

下段のレンズが、現在開発中のRFレンズ6本

 一方、松阪氏からはカメラ市場の動向が紹介された。曰く、同社が2018年に投入したミラーレス一眼「EOS Kiss M」は、市場に好評を以て迎え入れられたそうで、同年のミラーレス製品のシェアNo.1を達成。カテゴリー別でも、ミラーレス、デジタル一眼レフ、コンパクトカメラの3部門でシェアNo.1を獲得しており、今回のEOS RPを戦略モデルと位置付け、「新顧客の獲得を目指したい」と、今後の抱負を語っていた。