JVCケンウッドは、ビクターブランドの新製品としてコンパクトコンポーネントシステムの「EX-HR99」「EX-HR55」を発表した。市場想定価格はEX-HR99が¥130,000前後(税別)、EX-HR55が¥85,000前後(税別)で、2月中旬の発売予定となっている。

「EX-HR99」は¥130,000前後(税別)

 「EX-HR99」「EX-HR55」は、“木”を振動板に採用した「ウッドコーンスピーカー」を搭載したオーディオシステムだ。同社がこれまで培ってきた独自の音響テクノロジーに磨きをかけ、より豊かな音楽表現と広い音場空間を実現するという。

 さらに最近のオーディオシーンに合わせて、Bluetooth接続や最大192kHz/24ビットのFLAC/WAVファイルの再生に対応するなど、機能面もブラッシュアップしている。ビクターではこの2モデルを、ウッドコーンオーディオシステムの発売から15周年を記念した新たなハイエンドモデルと位置づけているそうだ。

 再生ソースはCD、チューナー(ワイドFM対応)、ハイレゾ(WAV/FLAC、最大192kHz/24ビット)、MP3、WMAに対応する。

 両モデルの特長は以下の通りで、主なスペックはほぼ共通だ。違いとしては搭載されるスピーカーがEX-HR99が90mmに対してEX-HR55は85mm、HR99がスピーカーキャビネットにチェリーの無垢材を使っているのに対し、HR55は無垢材といった点となる。この他に、サイドウッドの採用や削り出しインシュレーターなどもHR99のみの仕様となっている。

●フルレンジ「ウッドコーンスピーカー」を採用
 “木”の振動板を採用した独自の「ウッドコーンスピーカー」を搭載。木は音の伝わりが速く、余分な振動も適度に吸収し、木目の方向によって音の伝わり方が異なるため、振動板に生じる共振も発生しにくいという、スピーカーにとって理想に近い音響特性を持っている。

●Bluetooth機能搭載
 Bluetoothを搭載し、スマートフォンやタブレット内の楽曲のワイヤレス再生可能(コーデックはSBC、AAC、aptXに対応)。

●「K2 TECHNOLOGY」 を搭載
 圧縮・劣化したデジタル音源の高周波数帯域、微小信号に拡張処理を施し、オリジナルマスターに迫るクォリティで復元する、独自のデジタル高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」を搭載。

●FLAC/WAVファイルの再生やCD・ラジオ放送の録音に対応したUSB端子を装備
 USBメモリーに収録されたFLAC/WAVファイル(最大192kHz/24ビット)やMP3/WMAなど、さまざまな収録音源の再生が可能。さらに、音楽CD・ラジオ放送や外部アナログ入力のMP3録音にも対応する。

●「ビクタースタジオ」との共同サウンドチューニング
 「ビクタースタジオ」のエンジニアとともにサウンドチューニングを実施。

「EX-HR55」は¥85,000前後(税別)

「EX-HR99」「EX-HR55」の主なスペック

●使用ユニット:90mmフルレンジ(EX-HR99)、85mmフルレンジ(EX-HR55)
●アンプ部実用最大出力:50W×2(JEITA 4Ω)
●接続端子:デジタル音声入力2系統(同軸、光)、アナログ音声入力2系統、アナログ音声出力1系統、USB端子1系統、他
●Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC、aptX