ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は、国内で初めてロスレス圧縮方式のストリーミングを中心とした、音楽配信サービス「mora qualitas(モーラ クオリタス)」を2019年初春より開始する。

 それに先立ち、本サービスのプラットフォーム・技術提供パートナーとして、napsterブランドで世界34ヵ国でストリーミングサービスの運営実績があるRhapsody International Inc.と業務提携し、グローバルでの展開も視野に入れてサービスの提供を行なっていくという。

 モーラ クオリタスは、アーティストが創り上げた作品をユーザーにじっくりと聴いてほしいという思いから企画された。アーティストにとっては、自身が創り上げた作品を、その原型に出来るだけ近い形でユーザーに伝えることは悦びであり、ユーザーはその音をじっくりと聴くことで、新しい発見があるはずだ。今回のロスレス・ストリーミングサービスは、それを実現すべく音質と音楽体験の質にこだわったサービスとして提供される。

 モーラ クオリタスは、96kHz/24ビットまでのハイレゾやCDクォリティの音源を定額制ストリーミング音楽配信サービスとして、まずはPCユーザーに向けて提供する。その後、次世代高速モバイル通信システム5Gの実用化を目処に、スマートフォン向けのサービスを展開する予定という。さらに、オーディオ機器を中心としたハードウェアや音楽アプリとの連携も視野に入れている。

 なお、同社は既にサービス専用サイトをオープンしており、NEWSLETTER登録の受付も始めている。今後はNEWSLETTERを通じて、先行体験に関する情報やスタートアップキャンペーン、サービス開始スケジュールなどを順次公開していくとのことだ。

mora qualitasのサービス概要
●開始時期:2019年春
●配信形態:定額制ストリーミング配信
●価格:¥1,980/月(税別)
●配信型式:ロスレスストリーミング
●音質:44.1kHz~96kHz/24ビット(ハイレゾ)、44.1kHz/16ビット(CD音質)
●ファイルフォーマット:FLAC
●デバイス:PC(Windows、Mac)、将来的には、スマートフォンなどのモバイルデバイスへも対応予定