アクロジャパンから、アクロリンクの電源ケーブル「7N-PC4020 Leggenda」が発売される。ケーブル長1.5mで価格は¥31,900(税別)、12月3日の発売を予定している。

7N-PC4020 Leggendaはオヤイデ製カスタムプラグ&コネクターを採用

 7N-PC4020 Leggendaは、生産終了となった「7N-PC4020 Anniversario」の後継となるモデルだ。“限りなき高純度化”という同社の哲学に則り、線材に7N Cu(純度99.99999%以上の銅)を採用、同社が持つノウハウを注ぎ込んで仕上げられたという。

 導体となるD.U.C.C.(Dia Ultra Crystallized Copper)7N Cuは、三菱電線工業株式会社が開発したオーディオケーブル用高純度銅導体で、結晶粒を一般的な純銅の数十倍以上まで大きく成長させ、同時に結晶格子の方向性を揃えた素材だ。結晶粒は大きいほど結晶粒界(結晶と結晶の境界面)が少なくなり、音質が向上するという。今回はX線照射による解析現象を使って方向性を観測し、最適な製造過程を実現している。

 7N-PC4020 Leggendaでは、直径0.37mmの7N Cu素線18本をスクワランオイルを塗布しながら適切な張力で撚り上げ、その導線をポリオレフィン絶縁体で被覆したケーブル2本と、4N導体を使ったアース線の合計3本が、電波吸収非磁性糸とシルク糸を中心にして配置されている。

 プラグやコネクターは、ベリリウム銅に鏡面仕上げを2回施すことで平滑度をアップしたオヤイデ電気のカスタム品を採用。シャーシには高剛性高比重エンジニアリングプラスティックを採用している。

 なお、7N-PC4020 Leggendaはケーブルの延長も可能で、その場合は0.5mごとに¥3,300(税別)アップとなる。またケーブル単体の「7N-PC4020 Leggenda CB」も同時発売され、こちらは1m当たり¥6,600(税別)となっている。

7N-PC4020 Leggendaケーブルの主なスペック
●外形寸法:直径12.6mm
●導体:7N Cu(信号線)+4N Cu(アース線)※すべて、0.37mm径18本撚り線
●絶縁体:高分子ポリオレファイン系樹脂
●シールド:銅箔テープ+ドレインワイヤー