イギリスのオーディオブランドRega(レガ、またはリーガ)から、アナログプレーヤーの「Planar 8」が発売される。カートリッジの異なる4種類がラインナップされ、それぞれの価格は以下の通り。発売は12月中旬を予定している。

Planar 8-Black ¥330,000 (税別、カートリッジなし)
Planar 8-Black with Exact ¥350,000(税別)
Planar 8-Black with Ania ¥380,000(税別)
Planar 8-Black with Apheta 2 ¥440,000(税別)

Planar 8の本体と電源ユニット。写真はダストカバーを外した状態

 レガは1973年の設立以来、アナログプレーヤー、アーム、 カートリッジ、フォノステージといったアナログ関連の製品を中心に展開してきたブランドだ。Made in Englandにこだわり、キャビネット、アームは勿論、リッツ線にいたるまで自社工場で開発生産している。さらに、調達部品のほとんどを英国内で調達するなど、品質にこだわった物づくりを行なっている。

 Planar 8は、同社ならではのクラフトマンシップが反映されたミッド・ハイクラスの新製品となる。その主な特徴は以下の通り。

●キャビネットには、航空宇宙産業用に開発されたハイテク素材の、特殊ポリウレタンフォーム(tancast 8)を初めて採用

●スケルトンデザインを更に進化。質量の分配を更に見直し、キャビネットのデザインに改良を加え、30%の以上の軽量化を実現

●異種合金でつくられた2枚のプレートを天面と底面に加えたデュアルプレイシング・テクノロジーを採用。アームベースとプラッターの軸上2点を結ぶエリアに剛性のアップと優れたバランス配分を実現

●プレートの形状を見直したことで、軽く精度のよいベアリングの採用が可能となり、不要なエネルギーの発生を抑えることに成功。天面にはマグネシウム製プレート、底面に独自配合でつくられたフェノール材のプレートが採用され、素材の独得の音質を避けるだけでなく、不要な鳴りと音のエネルギー感の損失を防いでいる。Planar 8では、底面のフェノール材を3mmとしたことにより剛性アップに貢献

●ビルキントングラスをカスタマイズし、質量のバランスがよく、音質的に優れたガラスプラッターを開発。慣性モーメントと剛性を維持しながら、プラッターを動作させるため、Super flywheel構造を採用し、外周は3層構造となった

●2相24V ACシンクロナス低電圧モーターの性能をさらに引き出すため、Naiadaシリーズで開発された技術を採用。モーターへの電圧供給と振動対策を強化し、音質に影響する回転制御がより高くなっている

●電源ユニットを一新し、正確な電源供給を実現。回転ムラやモーターの鳴りを抑えた。付属のNeo PSU(Power Supply Unit)はジェネレーター機能を搭載しており、DSPによって「ほぼ完全な」波形を生成し、Planar8に供給できるようになった

●RB330のテクノロジーを一層進化させた、ハイエンドクラスのアームを搭載。0.001mm精度で動作するベアリングや、それを支える正確なアッセンブルと高い硬度を誇るアルミとステンレスを巧みに組み合わせることで、剛性と柔軟性に優れたアームの開発に成功した。Phonoケーブルも新規開発されており、ケーブルの高音質化はもちろん、ターミナルの接続性も改善されている

脚部も新開発され、アルミキャップ付きの3層構造が採用された

Planar 8の主なスペック
●駆動方式:ベルトドライブ
●回転数:33 1/3、45回転
●消費電力:0.1mA以下
●寸法/質量:W420×H125×D315mm/4.2 kg(ダストカバー付き、本体)、W180×H50×D155mm/0.6kg(電源ユニット)
※付属カートリッジの価格:Exact(MMカートリッジ)¥46,000(税別)、Ania(MCカートリッジ)¥85,000(税別)、Apheta 2(MCカートリッジ)¥180,000(税別)