A-Pab

 14日から幕張メッセで開催しているInter BEE 2018は、やはり4K/8K関連の展示が多く並んでいる。中でも新4K8K衛生放送のスタートが約2週間後に迫っていることもあり、A-Pab(放送サービス高度化推進協会)ブースには4Kチューナー内蔵テレビや単体チューナーが揃って展示されていた。

 中にはハイセンスやピクセラ(どちらも2018年内発売予定)の液晶4Kモデルや、LGの有機ELテレビのプロトモデル(発売時期未定)も並んでおり、対応機器のますますの充実を期待させる展示となっていた。

4Kチューナー内蔵テレビをずらりと展示

LGの4Kチューナー内蔵有機ELテレビ。画面サイズは65インチ

先ごろ発表された富士通の4Kチューナー内蔵パソコン。通常のテレビよりも内部での信号処理は複雑になるが、映像のディレイ等はないとのこと

AVID

 AVID(アビッド)ブースには、StereoSound ONLINE読者にも馴染みの深いドルビーアトモスの制作環境が展示され、来場者に向けたセミナーも開催されていた。システムとしてはPro Toolsの環境にドルビー製のレンダラーを追加することになる。その状態でオブジェクトを含めた音素材を準備しておけば、ミキシング卓にあるジョグダイヤルで、オブジェクトの高さや移動方向を自在に設定できるという。

 これは、映像に合わせて直感的な音づくりができるように考えられたシステムとのことで、サウンドデザイナーの中には、これを使った音づくりをしたいと考えている人も増えているそうだ。世界的にはNetflixなどの普及に伴ない、3Dイマーシブサウンドは増えているという。今後は日本発信のコンテンツでドルビーアトモスの採用が増えてくれることを期待したい。

ドルビーアトモス制作が可能なミキシング卓。モニター手前のふたつのジョグダイヤルでオブジェクトの動きを操作する

ドルビーアトモス用のレンダラー

AVIDのブースには7.1.4の再生環境も整備され、ドルビーアトモスに関するセミナーも開催されていた