バランス入力を7系統装備し、アンバランスとのワンタッチ切替も可能

 マランツから、7chパワーアンプを搭載した「MM8077」が12月中旬に発売される。価格は¥270,000(税別)で、200台の完全限定生産品となる。

▲マランツのパワーアンプの新製品「MM8077」。7ch分のパワーアンプを搭載する

 MM8077は、同社史上最大級の電源部を搭載した7ch仕様のパワーアンプであり、コンプリメンタリー・プッシュプル構成の電流帰還型パワーアンプを、全7ch同一構成、同一クォリティで搭載するというこだわりの詰まった一台。また、瞬時電流供給能力に優れたアンプデザインを投入することで、2ch駆動時の実用最大出力は210 W(6Ω、1kHz、THD 10%)、定格出力は180W(6Ω、20Hz~20 kHz、THD 0.08 %)というスペックを誇る。

 そして、電源部には大音量再生時にも安定した電流供給を行ない、パワーアンプが正確にスピーカーを駆動できるように、マランツ史上最大級となるトロイダルトランスを搭載しているのも特徴だ。その質量は約8.2kgにも及び、実に筐体内部の半分を電源回路に使用するという構成。同時に、音質に影響を与える外来ノイズと漏洩磁束を低減するために、トランスをシールドケースに封入し、さらに積層コア、珪素鋼板コアリングなど入念な対策を施しているのにも注目だろう。

マランツ史上最大級というトロイダルトランスを搭載。質量は約8.2kgだ

 接続端子には、アナログ音声入力にバランス(XLR)とアンバランス(RCA)を装備し、リアパネルのスイッチでチャンネル毎に切り替えられるので、同社AVプリの「AV8805」などのバランス出力を備えた機器とバランス接続も可能で、外来ノイズの影響を抑えた高品位な伝送が楽しめる。

▲7系統のアナログ音声入力には、アンバランス(RCA)とバランス(XLR)をそれぞれ装備。リアパネルのスイッチで簡単に切替えが可能

MM8077の主な仕様

搭載パワーアンプ数:7 ch
定格出力:150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.08 %、2ch駆動)
     180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz、THD0.08 %、2ch駆動)
実用最大出力:210W(6Ω、1kHz、THD10%、2ch駆動)
対応インピーダンス:6~8Ω
周波数特性:8Hz~100kHz(±3 dB、1W、8Ω)
ダンピングファクター:100
入力感度/インピーダンス:1.2V/22 kΩ(アンバランス)
             2.4V/30kΩ(バランス)
S/N比:105dB(IHF-A)
電圧増幅度:29dB
音声入力端子:アナログバランス(XLR)×7、アナログアンバランス(RCA)×7
その他の端子:マランツリモートバス(RC-5)入出力×1、DCトリガー入出力×1、IRフラッシャー入力×1
消費電力:800W
待機電力:0.4W
寸法:W440×H185×D384mm
質量:18.0kg
付属品:取扱説明書、リモート接続ケーブル、電源コード