Bluetooth&アンプ機能を内蔵し、スマホとダイレクト接続&音楽再生が可能

 クリプトンから、ワイヤレス対応一体型コンパクトスピーカー「KS-55(ダブル・ファイブ)」が10月上旬に発売される。KRIPTON Online Store専用商品で、価格は¥92,500(税別)となる。カラリングは、R(クリプトン・レッド・メタリック)とS(クリプトン・シルバー・メタリック)の2種類が用意される。

▲クリプトンのワイヤレス対応の一体型スピーカーシステム「KS-55」。10月上旬の発売予定。写真はレッド仕様。レッドはクリプトンのブランドカラーだ

▲シルバー仕様

 本機は、2010年発売の「KS-1HQM」を祖とする、アンプ一体型の小型スピーカーシステム、KSシリーズの系譜を引き継ぐ最新モデル。最新のDSPを用いたデジタルクロスオーバーネットワークや、バイアンプ駆動方式によるフルデジタルアンプ等の同社独自の高音質技術を搭載しつつ、KSシリーズとしての最小化をはかった。

▲製品の概要。10万円を切る価格で、最高の音を備えたワイヤレススピーカーを目指した

 最大の特色は、KSシリーズで初搭載となるワイヤレス再生に対応したことだ。具体的には、最新のBluetooth用コーデックのひとつ、aptX HDをサポートする。同社によるとワイヤレス対応は、従来からユーザーの要望が大きかった機能だったそうで、スマホ内の音源を「シンプル」かつ「いい音」で楽しむために最適なスピーカーを目指して開発されたとのことだ。なお、左右セパレート仕様のスピーカーとしては、世界で初めてaptX HDに対応したモデルということで、その意味でも注目したい。

▲iPhoneと並べたところ。ひじょうにコンパクトだ

 従来のオーディオファン以外の方々への普及を目指すため、10万円を切る製品価格が目標とされ、MQAやDSD対応等の製品コンセプトにダイレクトにマッチしない機能はあえて盛りこまず、さらに直販サイト専用商品とすることで流通コストなど削減を図り、10万円以下のプライスを実現した。同社担当者によると「普通の値付けをすれば現状の仕様で定価15万円、仮にMQAやDSDに対応したら20万円になったかもしれない」とのことなので、¥92,500(税別)がいかに戦略価格なのかが分かる。

 もちろんKSシリーズとしての音質的なこだわりについてはしっかり継承されている。具体的には、
●PCM192kHz/24bitのハイレゾ再生対応
●断面が卵型のアルミニウム押出し筐体
●入力からスピーカー駆動までフルデジタルの内部回路構成
●リングラジエーター型高域ユニット搭載の2ウェイ・バスレフ仕様
 など、音質に関わる部分はきっちりと仕上げられているという。

▲背面にはUSB端子や光デジタル、3.5mmステレオミニアナログなどの入力端子のほか、電源ボタン、ボリュウム、ワイヤレスアンテナなどを装備。バスレフポートは風切り音低減のため、テーパーがつけられている

KS-55主な製品仕様

型式:バスレフ型2ウェイ2スピーカー
使用ユニット:30mmリングラジエーター型トゥイーター、63.5mmコーン型ウーファー
クロスオーバー周波数:1.2kHz
対応サンプリング周波数/量子化ビット数:最高192kHz/24bit
アンプ出力:50W(総合)
入力端子:USBタイプB(2.0)、光、3.5mmステレオミニ
Bluetooth仕様:Ver4.2、Class2、A2DP
Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD
寸法:幅109×高さ159.5×奥行203.4mm
質量:約2kg(右)、約1.9kg(左)