1cm角の極小ボディで、16時間の長時間駆動を実現

 BOSEから、超小型のイヤープラグ「noise-masking sleepbuds」が発表された。価格は¥30,000(税別)。

▲BOSEの新カテゴリー製品「noise-masking sleepbuds」

 noise-masking sleepbudsは、睡眠時に使う、いわゆる耳栓のような製品。左右が完全に分離したトゥルーワイヤレスイヤホンのような形状をしているが、スマホやDAPと組み合わせての音楽再生には対応していない。

▲収納ケースには充電機能もある

 使い方は簡単で、睡眠時に耳に装着するだけ。内部メモリーに記録されたネイチャーサウンドが、安眠を妨害する環境音を低減させる働きをしてくれる。同社アクティブノイズキャンセリングヘッドホン/イヤホンとは違って、電気的なノイズキャンセルを行なわずに、周囲の環境音を抑制するのが特徴となる。

 本機は、今年1月に発足したウェルネス部門が送り出す初の製品であり、世界的な問題になりつつある“睡眠”にフォーカスし、その睡眠を妨害する“騒音”をいかに低減させるかという観点から、騒音管理、音響心理学などの専門家からなるチームを編成し、開発されたという。

発表会に合わせて来日した、ウェルネス部門のプロダクトマネージャー ジャック・ユー氏

 開発のポイントは3つ。一つは、一晩中着けてしていても快適な装着感。一つは長時間駆動可能なバッテリー。そして効果的なノイズ低減(抑制)となる。

 noise-masking sleepbudsの本体は、1cmほどの半球体であり、イヤーチップとイヤーフィンが一体化したようなイヤーチップに取り付けて装着する。このイヤーチップは柔らかく、noise-masking sleepbudsを装着したまま入眠しても、耳に痛みが出たり(当たったり)、外れることが少ない形状となっている。

大きさは500円玉より小さい(下の方眼マス目は5mm)

 noise-masking sleepbuds内部のメモリーには、10種類(今後増やす予定もあるという)のサウンドが収録されており、これらは夜間に発生するノイズを効果的に抑制するようになっている。具体的には、騒音と同じ周波数の音を再生することで、騒音が相殺=マスキングされる、という仕組みなのだという。ただし、メモリー容量は少ないため、サウンドはループ再生されるそうだ。選曲などの操作は、専用のアプリから行なう(目覚まし機能もある)。

▲縁日のチョコバナナみたくなっているが、これは製品の分解模型。左から、ハウジング、バッテリー、基板、トランスデューサー、ハウジング(内部にアンテナ装着)、イヤーチップ

 バッテリーについては16時間の駆動が可能。これは、電気を食う音楽再生機能を省くことで実現したという。

 ちなみに、本機は睡眠時に使う製品であり、飛行機や電車などでの使用は想定していないそうだ。