無線LAN用アンテナを省いた弟モデル「GY-HC500」も同時発売

 JVCケンウッドから、JVCブランドの業務用4Kカメラレコーダー「GY-HC550」、および「GY-HC500」が発表された。発売は2019年1月で、価格はオープン。それぞれの想定市場価格は、GY-HC550が¥500,000前後、GY-HC500は¥380,000前後となる。

JVCの4Kカメラレコーダー「GY-HC500」

JVCの4Kカメラレコーダー「GY-HC550」。MIMO方式のデュアル・アンテナを搭載し、無線LAN接続が可能

 今回発表の2モデルは、同社の推進する高画質・高音質でつながる、をコンセプトにした「CONNECTRD CAM」シリーズの第2弾製品。4K撮影に対応しつつ、IoT機器に求められるネット接続性を強化したカメラとなる。

 カメラとしてはレンズ一体型モデルであり、搭載するセンサーは1型のCMOS品。有効画素数は約935万となる。

 今回レンズが新開発の4K対応の光学20倍ズーム品となったのが特徴。スペックとしては、F2.8-F4.5、35mm判換算ではf=28mm~560mmとなる。センサーに合わせた設計を行なうことで、収差を抑制した映像が撮影できるとしている。

 撮影モード(SDカードへの記録時)は、4Kと2K(フルHD)が選べ、フォーマットについては「Apple ProRes 422」(422、422HQ、422LTが選択可能。4K/60p撮影時は、別売SSDメディアアダプター・KA-MC100の組み合わせが必要)、および「MPEG-4/AVCH.264」に対応する。GY-HC550についてはMPEG2での記録もできる。

 SDカード(SDHC/SDXC)スロットはダブルで搭載し、「シリーズ記録」、「デュアル記録」、「バックアップ記録」など、用途に即した撮影・記録が可能だ。

 HDRにも対応しており、放送用のHLGに加え、JVCオリジナルの「J-log1 Gamma」での記録・出力が行なえる。

 なお、ストリーミングモード時の解像度は2K(フルHD~SD)となり、フォーマットはMPEG-4AVC/H.264となる。プロトコルはRTMP、MPEG2-TS/UDPなど各種対応し、HC550についてはより遅延の少ないZixiもサポートする。ストリーミング入力(リターンビデオ、リターンオーディオ)も可能だ。

 ネットワーク対応については、USBホスト端子を使った無線LAN、LTE、および内蔵LAN端子などのインターフェイスを備え、HC550については、2.4GHz/5GHzのMIMO方式デュアル・アンテナ型内蔵無線LANにも対応する。

 寸法/質量はW195×H230×D445mm/約3kg(バッテリー、フード含む)。