『夏美のホタル』『ふしぎな岬の物語』など映画化が続く森沢明夫の小説「きらきら眼鏡」を原作に、『つむぐもの』の犬童一利監督がメガホンをとった『きらきら眼鏡』が9月7日(金)より、舞台となった千葉県船橋市のTOHOシネマズ ららぽーと船橋にて先行公開中です! 新人の金井浩人と池脇千鶴がダブル主演で演じた本作は、恋人の死を乗り越えられず苦しむ主人公、余命宣告を受けた恋人を持つヒロイン、そしてヒロインの恋人との触れ合いや心情を中心に、死生観と恋愛観を織り込みながら主人公の成長を描く人間ドラマです。

 この度、9月7日(金)に、本作の先行公開初日を記念して、TOHOシネマズ ららぽーと船橋にて初日舞台挨拶を実施致しました! 舞台挨拶には本作でダブル主演を務めた金井浩人と池脇千鶴のほか、安藤政信、古畑星夏、杉野遥亮、片山萌美ら脇を固める共演者、そして本作のメガホンを取った犬童一利監督と原作者の森沢明夫が登壇! 映画の舞台となった船橋で、ついに公開を迎えた本作の魅力や、ロケ地となった船橋市での撮影秘話などを語り尽くしました。

 舞台挨拶が開始し、ゲストが登壇すると、満席の観客席からは盛大な拍手で迎えられました。トークセッションが始まり、新人で本作が映画本格デビューとなった金井と、ベテランの池脇のお互いの印象の話になると池脇が「金井君は、最初の本読みの時からすでに出来上がっていて、敵わないなと思いました」と語り、金井は先輩の言葉に恐縮した様子でした。

 千葉県出身の杉野は地元での撮影について「『うちの駅、格好いいだろ!』って自慢したくなります(笑)。この映画で自分の地元の魅力をたくさん伝えて頂けて嬉しいです」と語り、ファンからは黄色い声援が上がり会場は大盛り上がりに!

 また片山が「船橋市のエキストラのみなさんが300人くらい参加してくださりました。暑い中待機してくださって、お弁当も作ってくださって、初日から本当に船橋のみなさんには感謝しかありませんでした」と撮影時の船橋市民の協力について語ると、病室のシーンが多かった安藤が「俺、病人役だったからそのお弁当全然食べられていないんです! 病人役でも食べておけば良かった!」と悔しそうな反応を見せると会場からは大きな笑い声が沸き起こりました!

 作中に出てくる“見たものを全て輝かせる、心にかける眼鏡である「きらきら眼鏡」”について聞かれた古畑は「私は、人に影響を受けやすいので友達とご飯や家族と買い物に出かけたりして、“きらきら眼鏡”をかけさせてもらっています。いつかは私もそういう、人に“きらきら眼鏡”をかけてあげられる立場になれたら良いなと思います」と語り、共演者からも共感の声が上がりました。

 最後に金井が「この作品は誰かを思うことの大切さなど人生の素敵な部分を切り取った作品です」と本作の魅力をアピールして締め括り、大歓声と大きな拍手が送られ舞台挨拶は幕を閉じました。

<ゲストコメント>
――池脇千鶴さんと安藤政信さんと共演したことについて?
金井浩人 僕はずっと映画が好きで、観てきたおふたりなので、本当に素晴らしいのは勿論のことですが、身を以て実感したのは、新人と呼ばれる僕のことをおふたりがずっと対等に扱ってくださったことです。僕が明海に入りやすいように接してくださったことに対して感謝しかないです。

――新人で主演の金井浩人さんの演技について?
池脇千鶴 金井君は本当に素晴らしかったです。最初の本読みの時からすでに出来上がっていて、敵わないなと思いました。この映画で彼の演技を観てもらうとわかると思うのですが、当たり前のようにそこに存在する、一番自然体でいた人だと思います。

安藤政信 金井君とのシーンでは、毎日感動していました。お互いリアルにセリフとセリフを共有し合えたと思います。

――船橋市での撮影について?
杉野遥亮 劇中で出てきた駅なども、僕がいつも通っていた線で、高校時代はそこを撮影で使われるだけで舞い上がってしまうミーハーな感じだったのですが、今、映画に出演する側に立つと、「うちの駅、格好いいだろ!」って自慢したくなります(笑)。この映画で自分の地元の魅力をたくさん伝えて頂けて嬉しいです。

森沢明夫 家から徒歩5分くらいのところに撮影場所があったりして、地元の知人がそこに映っていることもあって、不思議な感じがしました。オーディションに落ちてしまった知り合いなんかもいて、僕の方に「なんで落とされたんだ」なんて地元トークもあって新鮮でした(笑)。

――撮影時の裏話について?
古畑星夏 普通、映画の撮影はカットが割られたりするのですが、犬童監督はロングで回されることが多くて、そのプレッシャーや緊張感はあるけれど、映画を撮っている感じがしてとても楽しかったです。チームのみんなが熱量を入れるパワフルな現場でした。

杉野遥亮 クランクイン前に、金井君と飲みに行ったりビリヤードをしようとしたりして交流した時間がとても楽しかったです。

片山萌美 私は初日が「しらせ」という船のシーンだったのですが、初日から船橋市のエキストラのみなさんが300人くらい参加してくださりました。暑い中待機してくださって、お弁当も作ってくださって、初日から本当に船橋のみなさんには感謝しかありませんでした。

犬童監督 エキストラに約300人もの方々が集まってくださり、駅のシーンでは終電後から始発までの夜中に集まってくださったり、結構きつかったと思います。そんな大変な中、本当によく一緒にやってくださって、本当にありがたかったです。

――作中の“見たものを全て輝かせる、心にかける眼鏡である「きらきら眼鏡」”についてどう思いますか?
金井浩人 この作品でいう「きらきら眼鏡」の根源は感謝することだと思います。僕自身も生きていて「人に生かされている」と思うことばかりで。ただ色んな人に感謝することだと思います。

池脇千鶴 私は気持ちが曇った時、「きらきら眼鏡」をかけるということはなく、自然とその曇った気持ちが取れるまで待つ方だと思います。抗わず、周りからの影響も受けず、じっと待って気付けば普通になっています。

古畑星夏 私は、人に影響を受けやすいので友達とご飯や家族と買い物に出かけたりして、「きらきら眼鏡」をかけさせてもらっています。いつかは私もそういう、人に「きらきら眼鏡」をかけてあげられる立場になれたら良いなと思います。

杉野遥亮 輝いてる人というのはポジティブな人が多くて、僕はそういう人達から影響を受けていると思います。

片山萌美 「きらきら眼鏡」についてはあまり意識してないかなと思います。かけようと思ってかけられるものではないですし、きっかけをくれるのは周りの人で友達や家族が、くれるものだと思います。

安藤政信 役者というのは出し続けていくと気持ちが荒んでくるのですが、そういう時に相手役が良い芝居を見せてくれたら、こっちの気持ちも曇りが取れてきます。なので同業者から影響を受けることが大きいですね。

――締めの一言挨拶
金井浩人 本日は映画『きらきら眼鏡』の船橋での先行公開の初日にお越しくださって、本当にありがとうございます。この作品は誰かを思うことの大事さ、大切さなど人生の素敵な部分を切り取った作品です。誰かを思うきっかけになったり、『「きらきら眼鏡」をかけよう、明日からまた頑張ろう』など些細なことでも思ってもらえると、この映画を作った甲斐があります。これからもどうぞ宜しくお願いします。本日は本当にありがとうございました。

映画『きらきら眼鏡』

9月15日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー

金井浩人 池脇千鶴/古畑星夏 杉野遥亮 片山萌美 志田彩良/安藤政信
鈴木卓爾 大津尋葵 成嶋瞳子 菅野莉央 大西礼芳 長内映里香 山本浩司 モロ師岡

原作:森沢明夫「きらきら眼鏡」(双葉文庫) 
エンディング曲:「Reminiscence 回想 」柏木広樹feat.葉加瀬太郎&西村由紀江

監督:犬童一利 脚本:守口 悠介
プロデューサー:相羽浩行 アシスタントプロデューサー:杉浦美奈子
キャスティング:前信介 撮影:根岸憲一 照明:左納康弘
録音:根本飛鳥 美術:吉川都和 助監督:加藤毅
制作担当:尾形龍一 スタイリスト:阪上秀平
ヘアメイク:徳田芳昌 スチール:北島元朗
編集:佐々木弥生 音楽:神村 紗希 音響効果:勝亦さくら
協力:船橋市/船橋ロケーションガイド「ふなばし撮ぉりゃんせ」/勝浦市/勝浦ロケーションサービス/千葉県/千葉県フィルムコミッション
制作:Chaos Entertainment/「きらきら眼鏡」制作実行委員会
配給:S・D・P 宣伝:アゲハテイル/エレクトロ89
製作:「きらきら眼鏡」製作委員会/NPO法人船橋宿場町再生協議会 
(C)森沢明夫/双葉社 (C)2018「きらきら眼鏡」製作委員会