音楽再生を強く意識したサブウーファー「CW200D」

 フォステクスから、密閉型キャビネットを採用した音楽専用アクティブサブウーファー、「CW200D」が9月上旬に発売される。価格は¥64,800(税別)。

 同社は今年4月に新設計PWM(Pulse Width Modulation)アンプを採用した音楽用サブウーファーとして「CW250D」(¥110,000+税)を発売した。今回のCW200Dはその弟モデルとなる。

横幅30cm、奥行は37cmというサイズ。仕上げはブラックのみとなる

 まず搭載するウーファーユニットは、口径がCW250Dの25cmから20cmに、内蔵パワーアンプの定格出力が300Wから150Wに変更されている。同時にLFE用のライン入力も省略されるなど、音楽再生用を強く意識した仕様になった。

 キャビネットはPWMアンプの特性を生かすべく、CW250D同様に剛性を確保した密閉型を採用。豊かな音場感と深く沈み込む低音を実現するために、バッフル板には18mm厚の楠木/ユーカリ合板と、15 mmのMDFを張り合わせた合板を採用、その他の部分は18mmのMDFを使っている。

 20cmウーファーはBKP(Bleached Kraft Pulp)パルプとケブラーの混抄による高性能振動板を搭載し、強力な磁気回路(0.9テスラ)で駆動している。エッジは耐久性が高く、軽量で内部損失の大きいSBR(Styrene-Butadiene Rubber)系発泡ゴムを使用し、固有音の低減を図っている。

 入力端子はRCAラインとスピーカー端子が各1系統準備され、アンプのプリアウトをつなぐ、スピーカーケーブルをつなぐといった両方の接続が可能だ。スピーカー出力はスルー(本機のローパスフィルターは通らない)で信号が出てくる。

 なおローパスフィルターのクロスオーバー周波数は50Hz〜150Hzの範囲で連続的に調整できる。クロスオーバーポイントの遮断特性は、12dB/octに設定されている。

入力端子はRCAラインが1系統と、スピーカー入出力を備える。LFE専用入力は搭載しない

CW200Dの主なスペック

●形式:アンプ内蔵アクティブ型
●使用ユニット:20cmコーン型ウーファー
●アンプ実用最大出力:150W(JEITA 4Ω)
●接続端子:ライン入力(RCA)×1、スピーカー入力×1、スピーカー出力×1
●再生周波数帯域:20Hz〜220Hz
●クロスオーバー周波数:50Hz〜150Hz連続可変
●消費電力:40W(無信号時10W)
●寸法/質量:W300×H320×D370mm(グリル、端子等突起部含む)/13.1kg