東京・新宿村LIVEで、9月2日まで舞台『スリーアウト~ホームラン篇~』が上演中だ。これはフルタジュン(劇団フルタ丸)が脚本、猪狩和真が演出を担当する『スリーアウト!』の中編で、『スリーアウト!~プレイボール篇~』(26日まで上演)、『スリーアウト!~サヨナラ篇~』(9月5日~9日上演)と三部作を構成している。

 notallの片瀬成美は、ホームラン編の鍵を握るひとりである4番バッター、有栖(ありす)役を快演。グループで4人揃ってステージで歌い踊っている時の“なーちゃん”の姿とは、またひと味違う表情と発声で新たな魅力を発揮する。マチネ(昼公演)を終えた彼女に舞台のこと、そして9月8日と9日に東武動物公園で行なわれるnotall主催の一大イベント「ノタFES」についてざっくり語ってもらった。

片瀬成美 私が演じる4番バッターの有栖は、すごく仲間思いで、努力家で、まじめです。そしてエースのピッチャーの仁希(小嶋未帆)と対立するんです。ふたりとも野球が大好きな女の子なんですけど、対照的なタイプで、仁希は才能、有栖は努力で実力をつけた。野球はチーム全員が一丸となって戦わないと勝てない。勝利に向けて、ふたりがどのように気持ちを合わせていくか、ぜひ見てほしいと思います。

 それに有栖は熱い気持ちの、感情を表に出す性格の持ち主です。怒るときはすごく怒る。私とは対照的ですね(笑)。怒る人を演じるのは難しいんですよ。「なぜ有栖はここで怒っているのか?」とシーンごとに考えながら、怒りを表現するようにしています。そのときの心の動きによって、いろんな怒り方が生まれると思うので。もちろんバットを振るシーンもあります。4番バッターらしく、ちゃんとかっこよく締めなきゃと思って練習しました。

 notallのメンバーはゲネプロ(通し稽古)に来てくれました。「怒ってたね、びっくりした」と言われました(笑)。notallではいつも笑っているから……。それに、すごくほめてくれた。notallはメンバーびいきというか、メンバー愛がすごいんです。ほめてもらえるのは嬉しいですよね。私はもともと女優志望だったんです。舞台は『星の王子さま サン=テグジュペリ物語』に続いて今年2本目ですが、映画に出るのも夢です。notallと女優活動の両立が自分的にはベストだと思います。

 9月8日と9日には東武動物公園でnotall結成4周年イベントの「ノタFES」が開催されます。出演者が本当に豪華で、矢口真里さんがスペシャルアンバサダーで来てくださったり、お笑いの軟式globeさん、ものまねの荒牧陽子さんなどアイドル以外の方も来てくださるし、もちろんアイドルの皆さんもすごい方がいっぱい来てくださいます。内容に関してはまだ言えないところもあるんですけど、すごいものになります。夏の締めのいいお祭りになるんじゃないかなと思います。楽しめること間違いなしなので、ぜひお越しください!

『スリーアウト~ホームラン篇~』 http://dp-isr.com/three-out/b/
notall  https://www.notall.jp/
片瀬成美 https://twitter.com/knrmy2