月刊HiVi誌がスクープしたユニバーサルプレーヤー、いよいよ正式発表
オンキヨー&パイオニアから、パイオニアブランドのUltra HD Blu-ray対応ユニバーサルプレーヤー「UDP-LX500」が9月下順に発売される。価格は¥185,000(税別)。
本機は、同ブランドのユニバーサルプレーヤーのハイエンドラインで初となるUltra HD Blu-ray(UHD BD)対応モデル。5月発売の小社月刊誌「HiVi」6月号でスクープとして第一報をお伝えし、その後AV機器の総合展示会「OTOTEN2018」で参考展示されたことで話題となっていた。
UDP-LX500はUHD BD、Blu-ray Disc(BD)、DVDなどの映像メディアはもちろん、音楽CD、SACD、DVDオーディオなどの音声メディアの再生に対応する。中でも、UHD BDは再生時、最高5,000回転/分という高速回転を行なうため、振動や騒音の発生は避けて通れない。
そこで、本機が搭載する「高性能リジッド&クワイエットUHD BDドライブ」に、パイオニアが長年光学ドライブ開発、製造で得てきた豊富なノウハウと技術力を投入した。
ドライブの上面パネルにハニカム状の凹凸を付けた「ハニカムメカカバー」を採用。高速回転による共振や、ドライブ内部で発生する定在波の低減に一役買っているという。また、シャーシに強固に固定された鋼板と、そこに取り付けられるドライブの機構部との間に減衰製の高いラバー素材を採用する。これが、クッションの代わりとしてドライブの内外に発生する振動の伝達を最小限に抑える。他にも高剛性トレイシャフトの採用や、トレイ部に制振塗装を施すなど、多様な工夫が盛り込まれている。
ドライブを取り付けるシャーシも振動対策を施しており、底面パネルに厚さ1.6mm厚の鋼板シャーシと3mm厚の鋼板リジッドアンダーベースを採用する。これが、高い剛性ばかりでなく、低重心化にも一役買っている。ドライブとシャーシの固定部には、クッション材やダンパーを搭載。ドライブがフロートした状態で振動が伝わりにくいため、静音かつ制振性に優れるという。
筐体内部は、電源部、ドライブ部、アナログオーディオ部にエリアを分けた「3分割レイアウト構造」を採用。各ブロックの電気的、時期的な相互干渉を抑えている。
メイン基板は、デジタル信号の最適化とGNDインピーダンスの最小化を図るべく6層とし、映像や音声信号の処理におけるS/Nが高く、高速かつ高精度で信号を伝達できるという。
映像面では、出力する機器の種類ごとに最適な画質モードをプリセットで搭載。本来の画質を楽しむ「リファレンス」に加えて、「LCD TV」、「OLED TV」、「プロジェクター」の各モードを用意する。さらに、それぞれのプリセットごとにSDR/HDR用の設定を持っており、受け取った信号を自動判別して各信号に応じた設定に切替えてくれる。
ハイダイナミックレンジ技術はHDR10に加えてDolby Vision(ドルビービジョン)もサポート。リモコン操作で、再生中のメディアやHDRの詳細情報を表示する機能が追加され、今どんな設定で映像を見ているのか、随時確かめられるようになった。
HDMI端子は2系統を装備。映像信号と音声信号を分けて出力することも可能だ。
本機はオーディオ再生のクォリティにもこだわっている。音声出力端子部にオーディオ基板を採用。電源とGND回りの電気的ノイズを抑制した。また、デジタルオーディオ系回路とビデオ系回路をオフにする「ダイレクト」機能を搭載し、音質への影響を抑えた純度の高いサウンドを楽しめるという。
LAN端子を備え、ネットワークオーディオプレーヤーとして音楽ファイルの再生に対応する。加えて、前面と背面に一つずつ備えたUSBタイプA端子に接続したストレージ経由でもファイル再生が可能となっている。なお、ハイレゾファイルはPCMが192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまでサポートする。
音声出力端子はアナログRCA、同軸デジタル、光デジタルをそれぞれ1系統搭載。外形寸法と質量は、W435×H118×D337mm、10.3kgとなる。