アイドル・ポップスで音楽を楽しむ喜びを満喫するなら、このグループが筆頭にあげられるはずだ。絶好調の2人組、WHY@DOLL(青木千春、浦谷はるな)が8月21日、東京・渋谷Gladで7周年記念ライブを開催した。

メンバーが登場する前から、3Fの奥までファンがいっぱい。どれだけ多くのひとがこの公演を楽しみにしていたか、「おめでとう」をふたりに言いたかったか、そのバイブレーションが場内の空気に充満しているかのようだ。1曲目は「GAME」、もうここでファンへの“ラブレター手渡し”が登場する。さらに「shu-shu-star」で観客を乗せた後は、ふたりで初めて作詞した「ラブ・ストーリーは週末に」(ちなみにこの曲を生バンドでやるときにサックスを吹く石井裕太はこの夏、ウィントン・マルサリスらとの共演で知られるトロンボーン奏者アンドレ・ヘイワードのバンドでツアーを行なった)、最近あまりライブで披露されないボサノヴァ調のレア曲「2月のエピローグ」、セカンド・フル・アルバム『WHY@DOLL』からの「夜を泳いで」と、しっとりした曲調のものを続けて表現した。「この日だけの、今日しかないセットリストにしたかった」というメンバーの意気込みが伝わる形だ。

 静謐気味の空気が漂うのもつかの間、次のコーナーでは爆笑や「かわいい」という声が、客席のそこらじゅうから飛び出す。この日のために用意された、結成から現在までの歩みを画像と共に振り返るセクションだ。青木と浦谷はステージ上手に移動し、オーディオ・コメンタリー的な役割を演じる。一般人だった頃の青木千春、日本ツインテール協会が札幌に出向いて撮影したという浦谷はるな(リアルJK)の写真に始まり、上京~メジャー・デビューを経て、つい先ごろのTIF2018スカイステージでのフォトまで、まさに“グループに歴史あり”だ。

 さらにこの後、初の企画が待っていた。それはなんと、これまでのシングル表題曲11トラックをメドレーにする、というもの。「Fight!」、「ユメミルツバサ」、「ふわふわ♪Party」、「サンライズ!~君がくれた希望~」、「Magic Motion No.5」、「曖昧MOON」、「clover」、「菫アイオライト」、「キミはSteady」、「Show Me Your Smile」、「Sweet Vinegar」が約20分に凝縮された。後ろのスクリーンには各ジャケット写真が写し出され、それもまたレトロスペクティヴ感を増幅する(最初の2作のジャケで青木と共に写っているのは旧メンバーの太田桜子。浦谷は3rdシングルから参加)。場内には初期からのファンも多いのか、ローカルアイドル期のナンバーでもコールは完璧だ。続いて歌われた「ジェットコースター」での、ファンが一斉に放つ合いの手“ほんとは好きだよ、ちはる~”にも胸を熱くさせられた。

 本編ラストは二拍三連が限りない高揚を運ぶ「恋なのかな?」(これがシングルになっていないのはどうしても解せない)、さらに浦谷が観客と“ほわどる、7周年、8年目も、愛します”とコール&レスポンスした「CANDY LOVE」でファンキーに締めくくられた。

 アンコールでは7周年を祝うバースデーケーキ(花火つき)がサプライズで運ばれ、ピースフルな雰囲気のなか、バラード「ありがとう」を熱唱。表現者として、またひとつステップアップしたふたりの世界に魅了しつくされた2時間だった。

主なスケジュール
・8/25(土) @JAM EXPO2018
・8/26(日) エレ日。vol.9
・8/30(木) 2マンLIVE~WHY@DOLL×WAY WAVE~
・8/31(金) Summer Swing
・9/2(日) IDOLISM JAPAN-SUMMER FESTIVAL 2018-
・9/3(月) みつこ生誕祭
・9/9(日) WHY@DOLL×上野優華2man LIVE TOUR~September MAGIC~
・9/15(土) WHY@DOLL×上野優華2man LIVE TOUR~September MAGIC~

WHY@DOLL  http://www.whydoll.jp/
青木千春 https://twitter.com/aokichiharu
浦谷はるな https://twitter.com/humhum0401