0.37型SXRDデバイスで、フルHD解像度を実現
ソニーは、ポータブルプロジェクター用の投写デバイスとして、フルHD解像度では世界最小となる0.37型のSXRD「SXRD241A」を開発、8月より量産出荷すると発表した。同時に、同デバイスと組み合わせる信号処理駆動LSI「CXD3554GG」も発表された。
SXRD241Aは、ソニー独自の反射型液晶ディスプレイデバイスで、家庭用プロジェクター「VPL-HW60」や「VPL-VW245」、あるいはポータブルプロジェクター「XPERIA Touch」などにも搭載されているもの。XPERIA Touchには、本モデルと同じ0.37型のSXRDが使われているが、解像度はWXGA(1366×768)だった。より高解像度を目指して開発されたのがSXRD241Aであり、今回のフルHD解像度を実現した。
画素構造の小型化(=画素数が増す)によって、画素のピッチや画素面積は従来品よりも縮小しているが、遮光層の追加(ピッチが狭くなると光漏れが大きくなることへの対策)や画素構造そのものの最適化によって、所期の特性を確保しているという。
一方、CXD3554GGには、持ち運べる機器=ポータブル機器としての用途を想定して、曲面投写を行なう場合でも、歪のない映像に補正する「幾何補正」、あるいは、プロジェクションマッピングのように複数台のプロジェクターを使って映像を組み合わせる際に、つなぎ目を自然にする「エッジブレンディング機能」などを搭載することで、設置の自由度も向上させている。
ニュースリリース
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201807/18-059/index.html