PIXELAは、Google アシスタントにも対応するSTBを展示
4K・8Kの本放送(12月1日開始)となる「新4K8K衛星放送」の開始半年前を記念するセレモニーが1日、都内で行なわれ、放送事業者やテレビメーカーなど関連各社が一堂に会し、本放送へ向けた決意を表明した(主催は一般社団法人 放送サービス高度化推進協会=A-PAB)。
冒頭、檀上に立った野田聖子 総務大臣は「放送の開始や受信方法についての周知を徹底し、4K8Kの魅力をあますところなく伝えられるコンテンツの制作に、積極的に取り組んでほしい」と激励。自身も新放送をPRするCMに出演するなど、熱心な姿勢を見せていた。
続いて、日本放送協会(NHK)の上田良一会長が檀上に立ち、開局に合わせて用意しているスペシャルコンテンツを披露。曰く、8Kではイタリアからの生中継を行ない、現地の佇まいを高精細・高輝度・広色域の映像で存分に伝える番組を放送するという。一方、4Kではなんと南極からの生中継を実施ことも明らかにされた。いずれにしても、NHKの総力と物量を存分に投入した番組が楽しめることになりそうだ。さらに、今年の紅白は8Kで放送することも合わせて発表された。
そのあとは、4K8K推進キャラクター務める女優の深田恭子や、各放送事業者へ代表が登壇し、本放送への期待や意気込みを語っていた。ちなみに、深田は4Kの有機ELテレビで放送を楽しんでいるそうで、新4K8K衛星放送の開始を「待ち遠しい」と嬉しそうにコメントした。
なおセレモニー中には、「電波漏洩対策 助成金制度」も告知された。これは新4K8K衛星放送で採用される左旋放送を受信する設備・配線において、過去に設置され、現在の基準を満たしていない設備の改修にかかる費用を一部、A-PABが助成するというもの。
東芝は対応チューナー内蔵の有機ELテレビを展示
外付けチューナーはPIXELA、アイ・オーなどが対応
セレモニーを行なった会場横のホワイエでは、新放送に対応した製品が展示されていた。
東芝は、対応チューナー内蔵の4K有機ELテレビ「65X920」を展示。新放送用受信用のCASカードはチップ化される予定で(A-CAS)、販売時には製品に同梱されていない。購入後に東芝にユーザー登録を行なうと、USBドングルタイプのA-CASチップが送られてくるという。
PIXELA(ピクセラ)は、外付けタイプ(STB)の対応チューナー「PIX-SMB400」を展示。発売は10月初旬で価格は3万円を切る予定だという。また、OSはAndroid 8.0(Oreo)であり、Android TV機能でNETFLIXやYouTubeなどの映像配信サービスを楽しめ、さらにAIアシスタント(Googleアシスタント)にも対応するので、音声で各種指示が行なえるも特徴となる。
なお、STBについては他に、東芝映像ソリューション、アイ・オー・データ機器、シャープ、パナソニック、ソニーからも発売予定だ。