ファンサービスも神対応

 昨日(6月12日)、六本木ヒルズ アリーナで、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のレッドカーペット・イベントが開催された。

 『ハン・ソロ』は、『ローグ・ワン』に続く『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ第2弾で、シリーズ中(間違いなく)ナンバーワンの人気を誇るキャラクター、ハン・ソロの若き日を描いた作品だ。

 本作は日本では6月29日(金)の公開予定だが、既に海外では上映がスタートしており、ファンの間では主演のオールデン・エアエンライクのハン・ソロっぷりが大きな話題となっている。

 昨日のレッドカーペット・イベントにはそのオールデン・エアエンライクと、監督のロン・ハワード、さらにハン・ソロの欠かせないパートナーであるチューバッカ(作品ではふたりの出会いが描かれる)が登場、詰めかけたファンの歓声を受けていた。

 ちなみに今回のイベントは事前に観覧募集されており、抽選に当たったファンも招待されていた。その幸運な人たちを含めてアリーナに集まったのは約1,000人。中にはウーキーやハン・ソロのコスプレをしたファンもおり、ロン・ハワード監督やオールデンも壇上から彼らを見つけて喜んでいる様子だった。

 イベントがレッドカーペットということで、ロン・ハワード監督とオールデンはファンの目の前を歩いたわけだが、驚いたのがふたりの対応の素晴らしさ。ひとつひとつのサインをていねいに書いているし、ツーショット撮影にも気軽に応じていた。これにはファンも感動したことだろう。

 1時間を超えるファン交流の後、チューバッカを含めた3人が壇上に揃い、『ハン・ソロ』に関するインタビューが始まった。

左からロン・ハワード監督、オールデン・エアエンライク、チューバッカ

ストームトルーパーも警護をかねて(?)参加

ファンが差し出したチラシやグッズにていねいにサインをしていた

日本のファンと『ハン・ソロ』を分かち合えることが嬉しい

 まずは4年ぶりの来日となるロン・ハワード監督が日本のファンに挨拶をしてくれた。

 彼は、「本当に日本が大好きで、来日すると毎回最高の経験をさせてもらっています。日本という国は映画に対しても気持ちが熱く、特に『スター・ウォーズ』のもっとも熱心なファンがいる国といってもいいでしょう。今回の作品に関わった当初から、日本の『スター・ウォーズ』ファンと作品を分かちあえる喜びでわくわくしていました。イベントツアーの最後に日本に来ることができ、皆さんとこの場を共有できて嬉しく思っています」と嬉しい話を聞かせてくれた。

 続いて初めて来日したというオールデンに日本の感想を訪ねてみると、「日本にはずっと来たかったので、とても嬉しいです。こんなに暖かくおもてなししてくれて、感謝します。ぜひ『ハン・ソロ』を楽しんで下さい」という言葉がでてきた。

 チューバッカの挨拶(?)を挟んだ後、司会者からふたりに本作でのハン・ソロというキャラクターの魅力について質問された。

 ロン・ハワード監督は「ハン・ソロというキャラクターは、逆説的なところが大好きです。そういう部分があるからこそ、人間的だし、ユーモアに溢れていると思います。本作に着手したときに、ハン・ソロという人物についてハリソン・フォードと話をしました。その時彼はふたつの事を教えてくれたんです。第一が、ハン・ソロは自信がいつもあるわけではないが、それでもある“ふり”をするということ。もうひとつ忘れてはいけないのは、ジョージ・ルーカスがハン・ソロというキャラクターを生み出したということ。だから今回は、オールデンが自分のハン・ソロを演じられるように背中を押して欲しいと言われたんです」と本作ならではの興味深い話を披露してくれた。

 そのオールデンは、「ハン・ソロは『スター・ウォーズ』の作品の中でもっとも人間的なキャラクターだと思います。監督がおっしゃったように、逆説的なところがあって、私たちに似ている。できる・やれるという面があったり、怖がっていたり、空威張りをしたりといったところがある、そういったところが魅力だと思います」と語った。

ロン・ハワード監督は、「Long time ago〜」というお馴染みの文字が書かれたキャップで登場

はにかみつつも、コスプレしたファンに声をかけるなど細かな気遣いを見せたオールデン

司会者のフリに、絶妙な受け答えを見せていたチューバッカ

惑星タトゥイーンのチャルマン酒場にいた、カンティーナバンドことフィグリン・ダン&モーダルノーズも生演奏を披露

ハリソン・フォード公認のハン・ソロ

 次にロン・ハワード監督に日本の美学が『ハン・ソロ』に与えた影響について尋ねると、「すべての『スター・ウォーズ』に日本文化の影響があります。本作では孤高の戦士という役柄が侍に通じるようにも思います。また悪役のドライデン・ヴォスのヨットのパーティシーンで素晴らしい衣装、ファッションが見られますが、それらも日本の影響を受けたものになっています」との返事があった。

 次はオールデンがハン・ソロを演じた際の逸話を語ってくれた。「ロスでインタビュー受けているときに、ハリソン・フォードさんがいきなり現れてびっくりしたことがあります。彼は、『ハン・ソロ』を2回観て、とても気に入っているとあたたかい言葉をかけてくれました」のだという。ある意味でハリソン・フォード公認のハン・ソロともいえるわけで、「とても光栄でした」と誇らしげに語っていた。

 最後にロン・ハワード監督に、公開を待ちきれないファンに『ハン・ソロ』の見所を教えて欲しいと尋ねると、「今回の作品にはいっぱい秘密があるんだけど、教えられないな。若いハン・ソロは反骨心に溢れ向こう見ず、自由を求めて戦っています。これはハン・ソロに限らず、キーラやチューバッカ、ドロイドのL3-37も同じ。夢を求めるわくわくした感じ、サスペンス、アクション満載ですので、まずは作品は楽しんで欲しいと思っています」との言葉でイベントを締めてくれた。

 個人的意見だが、ハン・ソロ役のオールデンも、ランド・カルリジアンを演じるドナルド・グローヴァーもオリジナルのふたりに似てはいない。でも予告編を見たときの、彼らの空気感、そこに居る雰囲気は共通しているように感じている。「『ハン・ソロ』は、『帝国の逆襲』が好きな人にはたまらない仕上がり」という及川光博さんの発言もあり、わくわく気分は盛り上がっていくばかり。日本公開まで残り2週間と2日! まさに“イイ予感がするぜ”だ。

今回日本語吹き替えにも参加した及川光博さん(左から2番目)や宇宙飛行士の野口聡一さん(左)、ミキのおふたり(右端)を加えて記念撮影

既に試写を観た及川さんは、「『帝国の逆襲』が好きな人にはたまらない」とコメントしてくれた

会場に入りきれないファンが外からイベントを見学していた

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
6月29日(金)全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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