ヤマハミュージックジャパンから、スタインバーグが開発した、プロフェッショナル向け波形編集・マスタリングのソフトウェア『WaveLab Pro 10』と、基本性能にフォーカスしたエントリーグレード『WaveLab Elements 10』が発売された。発売日は10月16日(水)。

 『WaveLab Pro 10』および『WaveLab Elements 10』は、放送プロダクションやマスタリングスタジオではもちろん、プライベートスタジオや学校、整音や音声解析の現場でも使用されている波形編集・マスタリングソフトウェアの最新バージョンだ。

 オーディオモンタージュのユーザーインターフェース(UI)を大幅に改良し、オーディオエディターには容易に復元するための機能を搭載したほか、新たにビデオ再生もサポートし、映像に対して音声の調整、編集、処理を可能にしているとのこと。

 また『WaveLab Elements 10』は、『WaveLab Pro 10』の操作感はそのままに基本性能にフォーカスしたバージョンとなる。

 

ラインナップ

・スタインバーグ ソフトウェア『WaveLab Pro 10』【WaveLab/R(通常版)】
 価格:オープンプライス

・スタインバーグ ソフトウェア『WaveLab Pro 10』【WaveLab/E(アカデミック版)】
 価格:オープンプライス

・スタインバーグ ソフトウェア『WaveLab Elements 10』【WaveLab Elements/R(通常版)】
 価格:オープンプライス

 

『WaveLab 10』の主な新機能

1.オーディオモンタージュのユーザーインターフェースを刷新

画像: 1.オーディオモンタージュのユーザーインターフェースを刷新

オーディオモンタージュの「エフェクト」ツールウィンドウの操作をより快適にすべく見直し、名称も「インスペクター」に変更された。マスターセクションスタイルの外観になり、プラグイン処理、レベル処理、ルーティング、エフェクトの読み込み、バイパスなどの対応する機能は、マスターセクションとインスペクター間で合理化され一貫性を持たせている。

2.オーディオエディターに「元に戻す」「やり直し履歴」ウィンドウを搭載

画像: 2.オーディオエディターに「元に戻す」「やり直し履歴」ウィンドウを搭載

オーディオエディターに「元に戻す」「やり直し履歴」のウィンドウを搭載しました。これによって、編集マーカーで編集された場所を確認できるので、オーディオの残りの部分に加えた変更を失うことなく、編集済みパーツの以前のバージョンを復元できる。

3.新たなオーディオ接続設定により柔軟なルーティングが可能

画像: 3.新たなオーディオ接続設定により柔軟なルーティングが可能

オーディオ接続設定ダイアログを再構築した。再生バスを、スピーカー構成、リファレンストラック※(A/B比較用)、および再生処理前といった3つの異なるカテゴリに割り当てることができる。入力バスはモンタージュでのマルチトラック録音や外部エフェクト※をサポートするように強化している。
※『WaveLab Pro 10』のみ

4.ビデオ再生のサポート

画像: 4.ビデオ再生のサポート

オーディオモンタージュがビデオファイルの読み込み、再生に対応した。これにより、映像に対して音声の調整、編集、処理が可能となった。また「Cubase」や「Nuendo」と同じ高品質ビデオエンジンを搭載しており、インポートしたビデオファイルはビデオトラック上にクリップとして表示される。さらに、ビデオ再生ウィンドウのドッキングを解除して、ウィンドウサイズの変更も可能。

5.拡張外部エフェクトのサポート(『WaveLab Pro 10』のみ)

画像: 5.拡張外部エフェクトのサポート(『WaveLab Pro 10』のみ)

オーディオI/Oに外部FXバスを設定することにより、外部エフェクトをWaveLab信号フローに統合できる。例えば、マスターセクションのエフェクトスロットに外部エフェクトプラグインを読み込むと、オーディオ信号は対応するオーディオI/Oの出力に送信され、ハードウェアエフェクトで処理された後に、指定されたオーディオI/Oの入力を介してプラグインに返される。

6.リファレンストラック:A / B比較(『WaveLab Pro 10』のみ)

画像: 6.リファレンストラック:A / B比較(『WaveLab Pro 10』のみ)

オーディオモンタージュに新しいトラックタイプであるリファレンストラックを導入した。これにより、基準となるオーディオファイルを追加したリファレンストラックと作業中のオーディオトラックの間で、グリッチや遅延なしに再生を切り替えることができる。

 

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