画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2021:パナソニックCN-F1X10BHD AVナビゲーションが受賞した理由
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2021:パナソニックCN-F1X10BHD AVナビゲーションが受賞した理由

緻密な描写力、艶やかな色再現、BD再生+有機ELの優位性は明らか
画質、音質でここまで存在感をアピールできるAVナビは他にはない

文=藤原陽祐

 市販のカーナビゲーションとして唯一、ブルーレイ(BD)プレーヤーを搭載し、さらに10V型の大画面、有機ELディスプレイ(水平1280×垂直720)を組み込んだ極めて先進的なモデルだ。

 動きに強い(ホールドボケがない)、黒が締まる、さらに斜めから見ても鮮明な映像が楽しめる(視野角の制約がほとんどない)など、有機ELの画質の良さは広く知られるところだが、本機ではさらに高度な画像処理技術、ピークスプロセッサーを投入し、その優位性を積極的に引き出している。

 具体的には、車内環境を考慮したホワイトバランスの調整により、人肌を安定して、自然な発色で再現したり、高度なI/P変換処理(放送のインターレース信号をプログレッシブ信号に変換する回路)により、地デジの映像をより繊細に、きめ細かく描きだしたり、パナソニックならではの高度な技が光る。

 映像の進化に合わせて、音質面もしっかりと強化している。歪み率、チャンネルセパレーションといった基本性能に磨きをかけたパワーアンプIC(専用設計)を搭載し、同時に、グラウンド、信号パターン設計を一新。ノイズの影響を最小限に抑えつつ、音の基本とも言えるダイナミックレンジを拡大している。もちろん音のプロ集団であるミキサーズ・ラボによるチューニング、”音の匠”の各モードも健在だ。

 BS放送を録画したBD「The Covers」(NHK BSプレミアム)を再生してみたが、緻密な描写力といい、艶やかな色再現といい、BD再生+有機ELの優位性は明らかだ。黒が締まり、メリハリの効いた映像は見応えがあり、黒と白の間のグラデーションの描きわけも緻密。視野角の影響をほとんど受けず、ストレスがない。

 音質面でも微小信号の再現性が実に豊かで、多彩な弦の響きがきめ細かく解像され、空間が雄大に拡がる。ゲスト、原田知世の歌声は手を伸ばせば届きそうなほど生々しく、しかもほんのりと温かく、聴き心地がいい。その場の空気感、テイストが鮮明で、スタジオの天井の高さ、奥行きともに、よりリアルに感じられほど――。画質、音質でここまで存在感をアピールできるAVナビは他にはない。

音の基本性能を高めた「音の魅力」で「画の魅力」を十全に発揮
画と音のバランスがとれた優秀機だ

文=黛 健司

 ストラーダのフローティング構造大画面ナビは偉大な発明だった。2016年に9V型大画面カーナビを発表、以後、画面の支持機構にさまざまな改良が加えられ、2020年には有機ELディスプレイを採用。いまや軽自動車の車内でも高精細なHD画質の10V型大画面が楽しめるようになった。適応車種は470車種以上と豪語するが、これは国産車だけの車種数で、ちょっと工夫すれば取り付け可能な輸入車も多いと思われる。

 もちろん、ストラーダはオーディオ性能もトップクラスで、この「音の魅力」があって初めて、「画の魅力」が十全に発揮される。音楽制作者集団「ミキサーズラボ」の重鎮、内沼映二さんと三浦瑞生さんが、クルマの中での音調整の勘所を見極めた結果誕生した「音の匠」は、ユーザーに面倒なイコライザー調整を強いることなく、音響的にクセのあるクルマの車内空間を快適なリスニングルームに変身させる。

 それにはもちろん、基本性能が高いことが要求されるが、その点もぬかりはない。世界有数の半導体メーカーである新日本無線の「MUSES」高音質オペアンプ、パナソニックブランドの高速演算DSPやフィルムコンデンサなどを採用。テクニクスのホームオーディオ技術も応用するなど、大企業の強みを生かした開発が光る。

 試聴しても「音のよさ」を実感した。音楽のエモーションを十全に伝えてくれることが、ストラーダの魅力であり、強みだろう。ウィントン・マルサリス・クァルテットとダイアン・リーブスによる「フィーリング・オブ・ジャズ」では、アコースティックベースの弦のうなりを適確に再現し、量感タップリでありながら、適度に引き締まった低音は快感そのもの。リーブス声の艶も自然で彼女の歌唱の特徴がよく聴きとれる。ビブラートが絶品だ。

 ハイレゾ対応も万全で、ビット拡張機能を使いこなすと、楽曲によっては予想外の効果が得られる。画と音のバランスがとれた優秀機だ。

画像: 音の基本性能を高めた「音の魅力」で「画の魅力」を十全に発揮 画と音のバランスがとれた優秀機だ

パナソニック Panasonic 
CN-F1X10BHD
オープン価格

SPECIFICATION
●AV一体型メモリーナビゲーション
●画面:有機EL10V型ワイドHD静電容量方式タッチパネル
●内蔵パワーアンプ最大出力:50W×4
●再生メディア(フォーマット):地上デジタルTV、BD、DVDビデオ、CD(MP3/WMA/AAC)、Bluetooth、USB(オプションケーブル経由、最大32GB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、SD(最大2TB対応、MP3、AAC、WMA、WAV、FLAC対応・最大PCM192kHz/24bit)、アップルiPod/iPhone(オプションケーブル経由)
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(匠マスターサウンド/極サラウンド/和 会話重視)
●エフェクト:DSP(HALL、STADIUM、CHURCH、LIVE)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ(13バンド・-10〜10dB)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●Android Auto対応
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D13mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.6kg(ナビゲーションユニット)、約0.7kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属

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