トヨタから新型GRスープラの日本市場での発売が発表された。価格は最上級グレードのRZが690万円、SZ-Rが590万円、SZが490万円(いずれも消費税込みメーカー希望小売価格)となる。加えて、特別外板色“マットストームグレーメタリック(本年度生産分24台)”をウェブ限定で受け付け開始(6/14まで)、抽選で商談順を決定するとの情報も発表した。

 気になるカーオーディオの装備は、RZとSZ-RにJBLプレミアムサウンドが、SZは4スピーカーオーディオが搭載される(いずれも標準装備で、オーディオに関するオプションは設定なし)。JBLプレミアムサウンドシステムは、12スピーカー&8チャンネルDSPパワーアンプで構成されており、インフォテイメントユニットとともにGRスープラのエンターテインメントを演出する。GRスープラはBMWとの包括提携によるモデルで、BMWでは既に発売されているZ4として展開されるが、Z4のハーマンカードン・サラウンド・サウンド・システムとはひと味違うチューニングが施されているようだ。

画像: ウェブ限定でオーダーできる“マットストームグレーメタリック”のRZ。商談権利は抽選となり、その結果は第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース決勝当日に発表される。

ウェブ限定でオーダーできる“マットストームグレーメタリック”のRZ。商談権利は抽選となり、その結果は第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レース決勝当日に発表される。

 12スピーカーは、センタースピーカーの2ウェイ、ドアの2ウェイスピーカー、リアの2ウェイスピーカーおよび2本のサブウーファーで構成される。これらをドライブするのは8チャンネルのDSPアンプである。センターコンソールの8.8インチタッチパネルインフォテイメントで制御し、以上デジタルTV、HDDオーディオ、AM/FMラジオ、USB、Bluetoothといったメディアを再生可能、Apple CarPlayにも対応する。なお、DVD/CDといったディスクメディアのプレーヤーは備えていない。

 見た目にも特徴的なのは、ドアにマウントされる25mmトゥイーターだ。ドーム型ダイヤフラムのトゥイーターユニットながらホーンを備えており、車室内に展開されるサウンドステージ生成に一役買っている模様。また、スポーツクーペらしいコンパクトな車室ながら224mmサブウーファーを2本も搭載している点も、オーディオファンとしては見逃せないところだろう。

画像: GRスープラに採用されたJBLプレミアムサウンドの内容。フロントはセパレート2ウェイ、リアは同軸2ウェイが配されている。サブウーファーが2本装着されているのもポイントだろう。

GRスープラに採用されたJBLプレミアムサウンドの内容。フロントはセパレート2ウェイ、リアは同軸2ウェイが配されている。サブウーファーが2本装着されているのもポイントだろう。

 JBLプレミアムサウンドシステムの音はいかに? 東京お台場の巨大ショールームMEGA WEBでは、本日から19日(日)まで、「Supra is Back to Japan Fes」が開催されており、新旧スープラの展示が行われている。その中には、JBLプレミアムサウンドを提供するハーマンインターナショナルのブースエリアもあり、特色仕様のK2 S9900も展示されている。

 本イベントでオートサウンドウェブがもっとも注目するのは、GRスープラのJBLプレミアムサウンドを体験できる車両が展示されているところ。数ある展示車両のうち、音が聴けるのは1台のみ。入場無料イベントであるため、来場者数によってはゆっくり聴くことは叶わないかもしれないが、会場を訪れることができる方はぜひ、この機会を逃さず聴いてみて欲しい。

画像: 試聴体験ができるスープラSZ-R(GRパーツ装着モデル)。混雑具合にもよるだろうが、車両近くのスタッフに試聴したい旨を申し出ると、車両に乗り込んでJBLプレミアムサウンドを体験することができる。

試聴体験ができるスープラSZ-R(GRパーツ装着モデル)。混雑具合にもよるだろうが、車両近くのスタッフに試聴したい旨を申し出ると、車両に乗り込んでJBLプレミアムサウンドを体験することができる。

 JBLの展示スペース前に置かれたイエローのGRスープラSZ-Rが、JBLプレミアムサウンドを体験できる展示車両となる。一般公開に先駆けて、わずかな時間ながらその音を体験することができた。

 聴いたのはUSBメモリーに記録された楽曲。さまざまなジャンルの曲をかいつまんでの試聴だったが、一聴してわかるのは聴きやすい帯域バランスながらしっかりとした量感を感じさせてくれるサウンド。引き締まった筋肉を持ったアスリートのイメージで、GRスープラらしくまとめられた音という印象だ。オーディオの調整機能にはイコライザーやトーンコントロール、バランス/フェーダー、サラウンドモードのON/OFFがあるが、今回はイコライザーもトーンコントロールも初期値のまま、サラウンドモードはONにして聴いた。サラウンドモードのおかげか、広いサウンドステージとまではいかないけれど、包み込まれるようなコクピットに似た音場が展開される。帯域バランスはサラウンドモードONの時のほうが整うようだった。

 聴き始めて少しすると「ほぅ」と感じることも。耳の位置が前後上下しても、さほど聴こえ方に変化がないのだ。これはさすがに専用設計のオーディオシステムと感心するところ、プロショップ製作の市販カーオーディオ装着車両でも、こういった鳴り方のクルマはなかなかない。DSPの調整を綿密に行っているのだろう。

画像: 「Supra is Back to Japan Fes」会場内の一角に展示されたJBL製品群。

「Supra is Back to Japan Fes」会場内の一角に展示されたJBL製品群。

画像: 特色仕上げの“赤い”JBL K2 S9900もデモンストレーションしている。

特色仕上げの“赤い”JBL K2 S9900もデモンストレーションしている。

 どの曲を聴いても、しっかりした音の輪郭と力強い芯を感じさせるサウンドで、止まったクルマの中で聴いているのがもったいなく感じてきてしまった。走行中のエキゾーストやロードノイズとブレンドされたとき、カーオーディオがどのように聴けるのか、ひじょうに興味が湧いた次第。機会があれば体験してみたいと思った。実現した折には、改めてレビューをお届けしたい。

画像: 「Supra is Back to Japan Fes」に展示されているGRスープラ。

「Supra is Back to Japan Fes」に展示されているGRスープラ。

画像: 「Supra is Back to Japan Fes」の会場には先代のスープラ80系も多数展示されている。

「Supra is Back to Japan Fes」の会場には先代のスープラ80系も多数展示されている。

<photo:Kei Hasegawa>

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