画像: Auto Sound Web Grand Prix 2018:イートンCORE-A2パワーアンプがBronze Awardを獲得した理由
画像: [photo:Akio Shimazu]

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空間の密度高く、前後方向の奥行も素晴らしい音場展開
しなやかな感触で、音色的に深みあるサウンドを聴かせる

文=鈴木裕

 たしかにイートンのパワーアンプは従来もきちんとした造りで、正統派の音を出してきた。しかしこの突然の、リファレンスクォリティにして音楽性豊かな音は何なのだろう。本国のウェブサイトに行って調べてみたが、特に特徴的なテクノロジーも使っていないようだ。

 音のインプレを記しておくと、サウンドステージは手前に展開するタイプで、音像も大きめ。音楽が近くに感じられる。空間の密度は高いし、前後方向の奥行展開も素晴らしい。音はしなやかな感触で、音色的に深みを持っている。そして特に驚かされたのは低域だ。リファレンスの16cmを鳴らして圧のある低音が出てくるし、たとえばオーケストラの低弦の、ズンッという低音の余韻のようなものまで表現できてしまう。S/Nが良いし、駆動力もあるのだが、それ以上の+αのあるパワーアンプだ。40万円という値段をどう考えるかだが、カーオーディオのジャンルでここまで行けるアンプも貴重なのは間違いない。

しなやかで芯のある楽器の音色と響きの美しさを堪能させる
自然であることの凄みが実感できる稀な逸品

文=脇森宏

 イートンといえばスピーカー。実力派パワーアンプもあるけれど餅は餅屋、スピーカーブランドと考えていた。ところが、この度登場した同社創立35周年記念モデルであるCORE-A2アンプはこの私的な誤った思い込みを一蹴、ものの見事に粉砕した。小気味よい一撃だった。

 CORE-A2は、ハイエンドとはいえさほど大きくない洒落た外観を持つ2チャンネル機。整然とした筐体内部は、信号経路の最短化やLRパターンの対称化等を実施。TI製オペアンプを採用した高品位な入力回路を搭載、ファイナル段には高級ホーム機器でお馴染みのサンケン製パワートランジスターが採用されている。

 そのサウンドは、どこまでも自然な佇まいと気品を備え、饒舌や大仰な表現とは無縁。緻密で均整の取れた音は、歌い手の口の動きまで活写し、しなやかで芯のある楽器の音色と響きの美しさを堪能させてくれる。静かさ、空間再現力の確かさも特筆できる。自然であることの凄みが実感できる稀な逸品。音楽を聴くことがこれほど楽しいアンプが、他にどれだけあるだろうか。

イートン eton
Power Amplifier
CORE-A2
¥400,000(税別)

SPECIFICATION
●定格出力:138W×2(4Ω)、255W×2(2Ω)、504W×1(4Ω)
●入力感度:500mV~6V
●周波数特性:15Hz~50kHz
●歪み率:0.001%以下
●ダンピングファクター:500以上
●SN比:92dB以上
●入力インピーダンス:22kΩ
●外形寸法:W283×H55×D250mm

■問合せ先
株式会社エムズライン
電話番号:048-642-0170
Eメール:office@ms-line.co.jp

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