アクシスは、スイス、FMアコースティックス社の新製品プリアンプ「FM 256-RC」を7月に発売する。価格は¥12,700,000(税別)。

 FM 256-RC は、同ブランドの主力プリアンプとして30年間高い評価を受けてきた「FM 255」シリーズの系譜を継ぐ最新モデルで、「FM 255 MkII R」の後継機として、各部を大幅に刷新している。

 その一番の特長は、リスニングルームの音響特性を飛躍的に改善する、独自のアナログ回路構成による音響共鳴補正回路「ARC」(ACOUSTIC RESONANCE CORRECTION)の搭載だ。さらに、伝統ののバランス入出力回路に新設計モジュールを組み込み、S/Nの向上、低歪率化、そして優れたドライバビリティを実現した。

 まず音響共鳴補正システムのは、リスニングルームに特有の定在波によって引き起こされる共鳴のピークを排除し、あらゆるシステム、あらゆる部屋で再生品質を大幅に向上させる革新の機能という。

画像: FM ACOUSTICSから、最高峰プリアンプ「FM 256-RC」がデビュー。リスニングルームの音響特性を飛躍的に改善する音響共鳴補正回路「ARC」も搭載。同ブランド製品の価格改定も予定

 そもそも部屋によって異なる共鳴のピーク(特定の周波数で音圧レベルが急激に上昇する現象)は再生音に重なって強調され、低音域と中低音域の明瞭度を低下させてしまう。ARCは、こうした不快な共鳴作用を低減させるもので、そのすべての補正は、A/D、D/Aのデジタルプロセスを一切通さない純粋なアナログ回路で行われている。音楽に干渉せず、再生品質を100%維持しながら音響特性の驚異的な改善効果をもたらす独自技術となっている。

 またFM 256-RCは、完全な対称性をもつバランス入力回路とスーパー・カップルド・バランス出力回路を備えている。一般的なバランス回路の100倍以上のCMRR(コモンモード・リジェクションレシオ)を達成し、きわめて精度の高いバランス信号増幅が可能になっているそうだ。

 入力ステージは、オペアンプやICを一切使用せず、独自の調整を施した完全ディスクリートの強化クラスA回路によって構成された新HR モジュールを搭載。ハム、ノイズ、RFなどの干渉を除去し、他に類を見ない驚異的な解像度をもたらしてくれる。

 完全バランスのスーパーカップリング出力は、バランス/アンバランス間の負荷の差を最適に補償する回路を備えて、それぞれのインターフェイスが100%適正化される。この点もFMアコーテスィックス製品ならではの大きな魅力だろう。

 また今回、FM アコースティックス製品について価格改定を実施する。スイスの本社がレゾリューション・シリーズ全製品への、スイス本国での販売価格と輸出価格の改定を行なったことを受けての処置で、7月25日発売分から新価格で発売される。主な対象モデルと新価格は同社サイトでご確認いただきたい。

「FM 256-RC」の主なスペック

●接続端子:バランス入力2系統、アンバランス入力3系統、アンバランス・テープ/アクセサリー・ループ1系統
●再生周波数特性:20Hz〜20kHz ±0.03dB
●推奨負荷インピーダンス: 600Ω以上
●高調波歪率:全再生帯域において0.003%以下(3V出力)
●消費電力:連続18W
●寸法/質量:W446×H105×D280mm/5kg

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