コルグは、インターネット動画配信システム「LiveExtreme」の次期バージョンで、世界で初めて次世代イマーシブ・オーディオ・コーデック「Auro-Cx」の配信に対応すると発表した。

 Live Extremeは、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した高音質が好評を博し、既に200公演以上のコンサートやイベントの配信に採用されてきた。

 2023年以降は、AURO-3D(Auro Codec)やDolby Atmos、MPEG-H 3D Audioなどのイマーシブ・オーディオ配信機能も順次追加、多くの配信で使われている。

 さらに、この夏リリース予定のバージョン1.17では、AURO-3Dの次世代コーデックであるAuro-Cxのライブ配信機能、およびAuro-Headphonesによるバイノーラル・エンコーディング機能を搭載する。

 Auro-Cxは最大22.2chに対応するイマーシブ・オーディオ符号化方式で、ハイレゾ・ロスレスからニアロスレス、低ビットレート圧縮に対応。独自のABR(Adaptive Bitrate)技術によって、これらのデータ間をシームレスにつなげて再生できるため、ハイレゾ音質と再生の安定性を両立する “インターネット配信に最適なフォーマット” と見込まれている。

 Auro-Headphonesは、AURO-3Dをヘッドホンで体験するために開発されたバイノーラル・エンコーディング技術で、Auro-Cx配信はもちろん、FLAC配信でも利用可能なため、あらゆる環境でAURO-3Dの魅力を体験可能という。

画像: Live Extremeのエンコーダー

Live Extremeのエンコーダー

Live ExtremeにおけるAuro-Cxの配信仕様
●配信方式:HLS,MPEG-DASH
●配信形式:ライブ配信、疑似ライブ配信(収録済みコンテンツのライブ配信)、オンデマンド
<動画>●コーデック:H.264(High Profile)、H.265(Main Profile、Main 10 Profile)●解像度:最大4K UHD(水平3840×垂直2160画素/60fps)●HDRフォーマット:HDR10、HLG●ビットレート:最大65Mbps(4段階のAdaptiveBitrate配信に対応)
<音声>●コーデック:Auro-Cx●サンプリングレート:44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz●圧縮タイプ:Lossless、Transparent、Lossy(7段階のAdaptive Bitrate配信に対応)●チャンネル・ベース:2/5.1/7.1ch、 Auro 9.1/10.1/11.1/13.1、9.1.6ch、22.2ch

Live ExtremeにおけるAuro-Headphones仕様
●サンプリングレート:44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz
●チャンネル・レイアウト:2/5.1/7.1ch、Auro 9.1/10.1/11.1/13.1、9.1.6ch、22.2ch
●ルーム・プリセット:Home Cinema、Lounge、MovieTheater、Concert Hall

 また6月21〜22日に東京国際フォーラムで開催される「OTOTEN 2025」のコルグ・ブースで、Auro-Cxを搭載したライブ配信エンコーダー「Live Extreme Encoderv1.17」のデモが行われる。

●開催日時:6月21日(土)10:00〜19:00、22日(日)10:00〜17:00
●会場:東京国際フォーラム ガラス棟B1F
●展示内容:
・Live Extreme Encoder v1.17
・4Kテレビと5.1.4chスピーカーによるデモコンテンツの再生
・OTOTEN会場からLive Extremeで配信されている「オーディオ協会セミナー」の視聴
・ポータブル・レコードプレーヤ「KORG handytraxx」3機種の展示
・ヒーリング サウンド インテリア「KORG ON・YU」の展示
・KORGグッズの展示、販売

 さらに6月21日には、Live Extremeの開発者である同社 取締役の大石耕史さんによるイマーシブ・オーディオ・セミナーも予定されている。

●開催日時:6月21日(土)14:30〜15:30
●会場:東京国際フォーラム 4F G410
●講演内容:イマーシブ・オーディオ・ライブ・ストリーミングの最新事情

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