昨年開催された「京都オーディオフェスティバル」が京都市勧業館「みやこめっせ」で今年も開催。本記事では、6月15日(日曜日・2日目)の様子や、展示機器についてリポートする。
Room A

Room Aは音楽之友社とステレオサウンドの物販ブースのほか、エスタシオレコーズによる中古レコードとCDの販売も行なわれた。
2日目のRoom Aでは、「超ド級スピーカー」、「話題のネットワークプレーヤー」、「ド級ターンテーブル」をテーマとした出展社の主力製品試聴比較イベント「THE 対決!」が行なわれ、テーマに沿った製品が集められていた。

パワーアンプはピリウム「Poseidon」、ソウリューション「711」、CHプレシジョン「M10」、カノア・オーディオ「Virtus M1」を用意。

各社のフォノイコライザーが一同に並ぶ。写真に見えるのはソウリューション「757」、コンステレーション・オーディオ「Revelation 2 Phono Amplifier」、CHプレシジョン「P10」、DSオーディオ「TB100」。写真左上はピリウム「Ares」プリアンプ。

エアータイトのフォノイコライザー「ATE3011」はMCトランスの「ATH3s」を組み合わせる。トライオードはKT150プッシュプル機の「Evolution Musashi」プリメインアンプを、モノーラル駆動できるよう2台を用意。同社「Evolution Pre」と、参考展示の「Junone Reference2」プリアンプが用いられていた。ゼファンが輸入するCHプレシジョンはSACDプレーヤー「D1.5」を、CH LinkでD/Aコンバーターの「C10」に接続、両機にはクロックジェネレーターの「T1」からクロックが供給されていた。
「ド級ターンテーブル」イベントでは、3つのアナログプレーヤーが並んだ。
テクダス「AirForce Ⅲ Premium S」は、2本のトーンアームを装着したダブルアーム仕様。1本目(写真右側)はテクダス「AirFroce 10」トーンアームにオルトフォン「MC 90X」フォノカートリッジの組合せ。奥に見える2本目はオルトフォンの純正組合せで、「AS309R」トーンアームと「MC Diamond」フォノカートリッジ。

ヴァルテレ「SG1 PKG」にはオルトフォン「MC Versimo」フォノカートリッジが組み合わされていた。

トランスローター「ZET3TMD」ターンテーブルには、GLANZLAB「MH12 KATANA」トーンアームを装着。

「話題のネットワークプレーヤー」イベントでは、スフォルツァートのネットワークプレーヤー「DSP-Columba」とクロックジェネレーター「PMC-Cetus」、タクトシュトックが輸入を開始したXCATのネットワークトランスポート「S1-Evo」の試聴が行なわれていた。

「話題のネットワークプレーヤー」イベントでプレゼンをするスフォルツァート小俣氏
Room B
2日目のRoom Bでは「小型スピーカー」、「ハイエンドカートリッジ」、「ハイエンドプリメインアンプ」をテーマにしたイベント「THE 対決!」を実施。

「ハイエンドプリメインアンプ」のイベントで使用されるゴールドムンド「Telos690」、クレル「K300i」、ダン・ダゴスティーノ「Pendlum」。加えて、ブルメスター「218」、エアータイト「ATM2211J」、コンステレーション・オーディオ「Revelation 2 Stereo Amplifier」、ボルダー「1151」などのパワーアンプもスタンバイされていた。

「小型スピーカー」イベントで使用されるエポス「ES7N」、アウデル「Sonika mk2」、ほかに14日土曜日のイベント「THE 対決! 無指向性スピーカー」で活躍したベイズ・オーディオ「Courante 2.0」、ジャーマン・フィジックス「Borderland MK4」が並ぶ。中央のゼラトン「Plural Evo」は、同じく土曜日に開催されたイベントの「THE 対決! ハイエンドスピーカー」でソナス・ファベール「Amati G5」、ウィルソンオーディオ「Sasha V」とともに使用された。

「ハイエンドカートリッジ」イベントでリファレンスとした使用されたテクダス「AirForce V Premium」ターンテーブル。2本装着されたトーンアームはともにオルトフォン「AS309R」。カートリッジは光電型のDSオーディオ「Grand Master Extreme」とMC型のオルトフォン「MC Diamond」だ。

「ハイエンドプリメインアンプ」のイベントでプレゼン中のノア関根氏
三浦孝仁氏による講演も盛況
各社のデモンストレーションに加えて、「私が愛する音楽」をテーマとした特別講演も行なわれ、1日目はオーディオ評論家の和田博巳氏、2日目は三浦孝仁氏がそれぞれ午前と午後に各1回ずつ登壇。ショウ2日目にあたる15日の三浦孝仁氏による講演はおもにアナログディスクとデジタルファイルが用いられ、名演奏、名録音と呼ばれるオーディオファイルに定評ある作品の中から、三浦氏のオーディオ人生に外せないという楽曲が披露され、来場者の多くを楽しませた。

午前のRoom Aでの講演の様子。マーテン「Mingus Quintet2 Statement Editon」をピリウム「Poseidon」でドライブしていた

午後のRoom Bでの講演の様子。ウィルソンオーディオ「Sasha V」をエアータイト「ATM2211J」でドライブ