ファーウェイ・ジャパンは昨日、都内でこの第二四半期に発売する新製品を紹介する「HUAWEI JAPAN 2025年Q2 新製品発表会を」開催。日本市場でも人気のスマートウォッチに新機能を搭載し、さらに使いやすくした「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」ほか、インナーイヤー型でノイキャンとデュアルドライバーを搭載、装着性と音質を向上させた「HUAWEI FreeBuds 6」などを発表した。いずれも発売は6月3日からとなる。新製品のラインナップは下記の通り。

●スマートウォッチ
「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」
市場想定価格:ブラック・ブルー(フルオロエラストマーベルト)¥37,180(税込)/グリーン(ナイロンベルト)¥39,380(税込)
https://consumer.huawei.com/jp/wearables/watch-fit4-pro/
「HUAWEI WATCH FIT 4」
市場想定価格:ブラック・ホワイト・パープル(フルオロエラストマーベルト)¥23,980(税込)/グレー(ナイロンベルト)¥25,080(税込)
https://consumer.huawei.com/jp/wearables/watch-fit4/
「HUAWEI WATCH 5」
市場想定価格:46 mmブラック¥71,280(税込)/46mmパープル¥76,780(税込)/42mmベージュ¥76,780(税込)
https://consumer.huawei.com/jp/wearables/watch-5/
●完全ワイヤレスイヤホン
「HUAWEI FreeBuds 6」
市場想定価格:¥21,780(税込)
https://consumer.huawei.com/jp/audio/freebuds6/

●体組成系
「HUAWEI Scale 3 Pro」
市場想定価格:¥9,680(税込)

概要を紹介すると、HUAWEI WATCH FIT 4 Proはシリーズ初のプロモデルとして、プロフェッショナルな登山・トレイルランニング・ゴルフ機能と心電図測定機能を備えたのが特徴。HUAWEI WATCH FIT 4は、超薄型・軽量で大画面の同社スマートウォッチのスタンダードモデル。HUAWEI WATCH 5は業界初のマルチセンシングテクノロジー「HUAWEI X-TAP」(本体側面にセンサーを内蔵し、指先で測定ができる)による高度な健康モニタリングを搭載したところが注目。そして、完全ワイヤレスイヤホンのニューモデルHUAWEI FreeBuds 6は、シリーズで初めてデュアルドライバーを搭載した水滴デザインのインナーイヤー型イヤホン、となる。ここでは主に、FIT 4 ProとFreeBuds 6について紹介したい。
さて、会の冒頭には同社プロダクトマネージャーの窪田 洸氏が登壇、これまでの足跡を紹介してくれた。曰く、2024年には研究開発費に1.8億元を投入し、開発を促進。これは売上げの20%に当たるという。そしてその最新技術にファッション性やヘルスケア機能を組み合わせることで、世界では5億人以上のユーザーを獲得し、ウェアラブルデバイスの増加率では世界1位を獲得するほどの人気を博している、ということだ。

それを受け発表されたのが、冒頭にも記した新スマートウォッチのHUAWEI WATCH FIT 4 Pro。軽量薄型のFITシリーズでは初のPROモデルとなり、スペックだけでなく、製品の質感も大幅に向上させている。ベゼルにはチタン合金、ディスプレイにはサファイヤガラス、ケース(ボディ)には航空機グレードのアルミ合金を採用するなど豪勢なもの。質感だけでなく、強度や耐久性も高められている。同時に、ケース厚は9.3mmと薄型&軽量なので、装着性も考慮されている。


今回、ベルトには撥水性のあるナイロンを採用。軽くて通気性も備えているので、アクティブなシーンでの使用、登山などでの長時間の装着、においても快適さを発揮するということだ。もちろんGPSも内蔵しており、装着時に上空のGPS衛星を的確に把握するアンテナ形状(ヒマワリ型アンテナ)とすることで、位置精度は前モデルに対して約20%向上しているということだ。山間部においても位置測位性能は高いという。
ディスプレイサイズは1.82型と比較的大きく、視認性も高められている。パネルは有機ELで、屋外でも見やすくなるよう明るさは3000nitを実現した。また、シリーズ初の高度気圧計を搭載。これによって、登山やトレイルランニングでの活用もより充実させている。なお、登山やトレイルをするルートを、カラーマップデータとしてスマホアプリからスマートウォッチにダウンロード可能なので、いちいちスマホを確認しなくてもいいし(スマホは落としやすい)、内蔵GPSによってルートを外れるとアラートで警告してくれる。
ゴルフ機能も強化されているそうで、コースマップの内蔵(国内ホールはほぼ網羅しているそう)、ピンまでの距離測定(マップとGPSを使って)、スコア記録と分析、といった実ユーザーが便利に使える機能を満載している。防水性能もあり、40mまでのフリーダイビングにも使えるそうだ。その他、ヘルスケア機能はこれまで同様に充実していて、昨年刷新されたHUAWEI TruSenseの搭載で、血中酸素濃度の測定、睡眠記録分析、心電図測定、情緒モニタリングなど、精度高く測定・管理してくれるようになっている。


一通りの特長の説明が終わると、ゲストを招いての新製品レビューへ。登壇したのは、檀上左(下手)から山と渓谷オンライン編集長 西村氏、シンガーソングランナー うたランチャンネル SUI氏、プロゴルフコーチ 菅原氏の3名。それぞれが、それぞれのジャンルのマスターでもあり、「登山ではぶつけやすいので、防水性や堅牢性があるので、安心して使えますね。画面も明るくて見やすいし、マップはスマホを取り出さなくても見られるので便利」(西村)、「よくぶつけて壊すので堅牢性があって安心して使えます。結構道を間違えることが多いので、ルートマップとGPSで、間違うとアラートしてくれるので便利です」(SUI)、「防水性と堅牢性が高くて便利ですね。ゴルフ場のマップも確認できるし、GPS機能があって、グリーンの向きや距離が分かるのは助かります」(菅原)と、絶賛していた。

さて、次は完全ワイヤレスイヤホンのHUAWEI FreeBuds 6について。前モデルHUAWEI FreeBuds 5からの改良・進化は多岐にわたっていて、大きく装着性と音質の向上が著しいもの。装着性については耳の窪みに収まる部分の形状が大きく変更されており、前モデルに対してきちんとひっかるようになり、安定した装着が実現された。しかも、筐体が小さくなりがちなインナーイヤー型ながら、ドライバーはダイナミック型と平面型のデュアル構成で、周波数再生能力は14Hzから上は48kHzまでをサポート。イヤホンがしっかりと耳に収まることで、音の届きがよくなり、厚みとレンジ感のあるサウンドが楽しめるようになった。LDACもサポートするが、これは専用アプリとの併用が前提なので注意したい(アプリがないとLDACにならない)。





