圧迫感のない良好な着け心地がとても快適!
SENNHEISERから、ACCENTUMシリーズの新製品として、オープン型の完全ワイヤレスイヤホン「ACCENTUM Open」が、6月3日に発売される。価格はオープン価格で、想定市場価格は¥16,940(税込)。

カラー:ブラック

カラー:クリーム
ACCENTUM Openは、快適な装着感を追求して設計されたSENNHEISER初の、オープン型のワイヤレスイヤホン。同社では、これまでイヤピースのあるカナル型イヤホンを世に送り出してきたが、イヤピースを使わないオープンタイプの製品を作ることで、新たな顧客層(=実用性を重視するZ世代やミレニアム世代といった若年層)へのアプローチを目的としているという。

手のひらに収まるほどのサイズ感と軽さが印象的だった
調査(独自)によると、4人に1人は軽快な装着感が得られるオープン型のイヤホンをセレクトしているとのことで、そうした志向のユーザーに向けて今回、ACCENTUM Openを開発、発売にこぎつけた、ということだ。
SENNHEISERが送り出す製品だけあって、オープン型という形態だけではなく、3つのこだわりが込められている。1つは音質。ドライバーには、11mm径のダイナミック型を搭載し、同社のゴールドスタンダードであるヘッドホン「HD 650」をベースに音作りを行っている。最終的に社内のアコースティック専門家による厳正な試聴テストを経て完成にいたったという。
2つ目はデザイン。快適な装着感を追求して設計されたACCENTUM Openは、独自のデザインシステムを採り入れることで、本体の重さを耳甲介に均等に分散できるようにした。これにより耳への負担を大幅に軽減することが可能となり、長時間の使用でも軽やかで自然なフィット感を提供することができるとしている。加えて、通気性のあるデザインにすることで、圧迫感・疲労感・遮音性をなくし、開放感と心地よさを両立する新しいリスニング体験を実現させている。

耳にピッタリフィットするデザインながら、圧迫感を感じない仕上がりになっている
3つ目のこだわりポイントは、利便性だ。直感的に使えるタッチ操作を採用しているため、箱から出して、スマートフォンと接続すれば、すぐに音楽を聴くことができる。
気になる再生時間は、イヤホン単体で最大6時間、充電ケースを併用すると最大で28時間の再生を可能にしており、一日中好きなサウンドを好きなだけ楽しむことができる。
通話性能も高く、片側2基、合計4基のマイクを搭載したデュアルマイクシステムは、ビームフォーミング技術により周囲のノイズを抑えて、ユーザーの声だけをクリアに伝えることを可能にしている。さらに、AIノイズリダクションアルゴリズムを採用しているため、周囲の環境音を高精度で除去。人の声を的確に識別し、騒がしい場所でも会話が途切れにくく、より自然で明瞭な通話を可能とした。

本体の底面に設けられたマイクと思しき部分

本体の側面に設けられた通気口
他には、イヤホンを外すと自動で停止、装着すると自動で再生を開始するスマートポーズ機能や、マルチポイントにも対応しているので複数のデバイスを同時に接続することができること、IPX4の防滴仕様により、突然の雨や運動時の汗にも強いことなども挙げておきたい。
本体の重さは(イヤホン2ヶ + ケース)は約 38 g (約 8.7g + 約 29.3g)となっている。本製品のカラーはブラックとクリームの2色を用意している。
実際に触れて、試聴してみた
ACCENTUM Openは確かに、イヤーピースを装着しない分、すんなり耳に入る印象。耳穴が小さい私にとって、イヤーピースは圧迫感も強く、オープン型が発売されてからは、もはやそれ一択となりつつある。しかしながら、本製品はイヤピースレスなので、耳穴にピッタリフィットした。
ピッタリとフィットしながら、圧迫感は皆無、取れ落ちてしまうという感じもなかった
サウンドは、派手さは無いものの、しっかりとした低音を楽しむことができた。音楽を聴いている時でも、外音を聞き取ることができるので、移動中も不安なく使用できそうだった。アプリの操作なしに、これだけの音質が楽しめるのであれば、充分買いかもしれない。想定価格が2万円を切ることを考えると、かなりお得な印象を受けた。