NHKは、テレビ放送にまつわる様々な技術を発表する「NHK TECH WEEK」を来週5月26日(月)から開催する。

 その第一弾が5月26日(月)〜28日(水)に開催される「NHK TECH EXPO 2025」。こちらはNHKの職員が、日常業務の中で取り組んでいる様々な開発や技術を紹介するものだ。

 今年も東京・渋谷のNHK放送センター正面玄関ロビーで、「大切な情報を確実に届けるために」「新しい発想で、魅力的なコンテンツを」「体験・体感してみよう」という3つのカテゴリーに分けて、全20テーマの展示を予定している。

画像1: テレビ放送にまつわる最先端技術を間近で体験できる「NHK TECH WEEK」が来週開催。26日には「NHK TECH EXPO 2025」が、29日からは「技研公開2025」がスタート

 例えば「大切な情報を確実に届けるために」では放送現場の運用の効率化に関連したテーマが多く見受けられる。「可搬型ネットワークカメラ伝送システム」「ネットワークカメラ映像伝送BOX」は、通信環境が厳しい場所でも使えるシステムとして提案されたもの。また複数の通信回線をひとつのボックスで統括することで映像・電源・通信の3つについて従来難しかった幅広い構成を実現してくれるという。

 他のふたつのカテゴリーについても、撮影現場の効率を上げたり、これまでできなかった撮影を可能にするアイテムや、MRデバイスを使ったバーチャル映像を装着者以外にも見えるようにするシステムなど、番組制作現場ならではの発想が活かされた技術が並んでいる。

 続いて5月29日(木)〜6月1日(日)には、「技研公開2025」がスタートする。こちらも毎年恒例のイベントで、ラジオ・テレビジョンの研究を行う機関として1930年に設立されたNHK放送技術研究所の成果を発表するものだ。会場は世田谷・砧のNHK放送技術研究所。

 今年のテーマは「広がる つながる 夢中にさせる」で、「イマーシブメディア」「ユニバーサルサービス」「フロンティアサイエンス」「メディアを支える」の4カテゴリー・18の研究成果や体験展示を予定している。

画像2: テレビ放送にまつわる最先端技術を間近で体験できる「NHK TECH WEEK」が来週開催。26日には「NHK TECH EXPO 2025」が、29日からは「技研公開2025」がスタート

 イマーシブメディアの「広がるコンテンツ体験」ではARグラスや3Dディスプレイ、多感覚提示装置を使い、視覚の疑似体験に加えて温度や振動、香りなども体験できる、未来のコンテンツ体験を予定している。

 他にも30Kカメラで撮影した映像を、15Kプロジェクターを使った半球スクリーン(直径3m、床面積4×4m)に投写するといった没入大画面&マルチチャンネル音響の体験も可能とのことだ。

https://www.nhk.or.jp/strl/open2025/index.html

 「NHK TECH EXPO 2025」「技研公開2025」の詳細は関連リンクで確認を。どちらも一般観覧可能なのでぜひ会場まで足を運んでいただきたい。

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