ステラから、TechDASブランドのレコードプレーヤーAirFirceシリーズの新製品「AirForce IV」(¥2,750,000、税込)が発表された。6月20日(金)から受注を開始し、納品は9月中旬〜10月を予定している。現在開催中のミュンヘン・ハイエンドショウでお披露目された。
AirForce IVは、同シリーズのエントリーモデル「AirForce V」を一歩進めたエアフォース・テクノロジーをユーザーに楽しんでもらうため、上位機種のエッセンスを凝縮したモデルとして開発された。コンパクトモデルでありながら、音像の高解像度や立体感などさらに高音質化を実現している。
Air Forceシリーズのターンテーブルは、プラッター部を空気の力により浮上させ、レコードとプラッターからなる回転部を機械的にアイソレーションするエアーベアリング機構と、レコード盤をプラッターに吸着させるエアーバキューム機構を採用。これらの独自エアー・テクノロジーにより、従来のアナログターンテーブルとはまったく次元の違うサウンドを実現している。
Air Force Vでは、モーターを本体内に取付した構造上Wプラッター方式を採用していたが、AirForce IVでは、上位機種のAir Force Oneと同じアルミ無垢のブロックを切削加工した一体型プラッターを採用している。約9kgと重量級プラッターながら、エアフォース・テクノロジーのひとつであるエアーベアリング機構により、ノイズレベルはきわめて低い状態を保っている。
ドライブモーターには上位モデルと同じ低振動2相4極 ACシンクロナスモーターを採用し、シャーシから切り離しつつもシャーシ寸法をミニマムにまとめている。駆動ベルトも上位モデルと同じ幅4mm幅の平ベルトを使用。表面を研磨したポリエステル繊維平ベルトで、安定した回転制度が得られ、重量プラッターを短時間で定常回転に導いてくれる。
Air Force IVは、Air Force III Premium Sと同様に、特殊な制振材を組み込んだ 4 本のサスペンションフットを搭載し、外部振動を最適に遮断し、優れた防振性能を発揮する。コンパクトなボディながら最大3本のトーンアームを装着することが可能だ。
「Air Force IV」の主なスペック
●駆動方式:精密両面研磨ポリエステル繊維平ベルトドライブ
●駆動モーター:2相4極 ACシンクロナスモーター(外付け)
●モーター電源:パワーアンプ駆動デジタル回転制御方式
●回転スピード:33 1/3、45回転
●ワウフラッター:0.03%以下
●消費電力:50W
●寸法/質量:ターンテーブル部W420.5×H168×D368mm/34.3kg(脚部含む)、パワーサプライ部W350×H160×D270mm/9kg