4月18日(金)〜20日(日)の期間幕張メッセで開催される「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン2025」。日本では17年ぶりとのことで、チケットが即完売するほどの人気を集めている。
僕自身も2008年のセレブレーション ジャパンに参加しており、たまたま客席でくつろいでいたレイ・パークさんに遭遇、握手をしてもらったというシアワセな思い出がある。とはいえ今回は人気が集まりすぎて参加は難しいなぁと思っていたんだけど、縁あって取材させてもらうことができた。

2008年「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」のテープカットの様子。当時からアソーカのコスプレもあったんですね
会場に到着して驚いたのが、セレブレーション自体の盛り上がり。エントランスに集まっているファンがみんな笑顔で、イベントを楽しみにしていたことがうかがえる。さらに来場者の変化にも驚いた。あくまでもイメージだけど、来場者の60%以上は海外からのファンではないだろうか。また30%くらいはコスプレをしているし(子どものレイアやアナキンも多数)、40〜50%は『スター・ウォーズ』のTシャツを着ている。まさにお祭りの世界! 僕もヨーダのネクタイをしていったけど、地味すぎる選択だったようだ。

Meta Questブースには常に長蛇の列が

それはさておき、まずはホール4のMeta Questブースにお邪魔した。ここではVR(仮想現実)ヘッドセット「Meta Quest 3」を使って人気VRゲームを体験できる。そのタイトルは『Vader Immortal』『Star Wars: Tales from theGalaxy’s Edge』で、それに加えて先日開発中と発表されたばかりのMeat Quest 3/Quest 3S向けの『Star Wars: Beyond Victory - A Mixed Reality Playset』(スター・ウォーズ:ビヨンド・ビクトリー)をいち早くプレイできるのが話題だ。
この作品は主人公の野心あふれるポッドレーサー・ヴォロが、セブルバの指導のもとで人生が大きく一変する様子を、VRとMR(複合現実)の世界で追体験するもの。体験ブースに入ると、スタッフがMeat Quest 3の装着方法やプレイの方法を解説してくれる。きちんと装着できたら、いよいよゲームスタートだ。
眼の前に出現したドアを抜けると、ゲームのイントロムービーがスタートする。ハンガーで展開されるドラマシーンは、視点が主観映像ということもあり自分に話しかけられているという気分に浸れる。さらに次のシーンでは、今まで居たハンガーのミニチュアを上から見下ろした映像が出現する。ここではVRのミニチュアをコントローラーを使ってつかみ、大きさや角度を変えて観察もできる。

『Star Wars: Beyond Victory - A Mixed Reality Playset』の体験ブース

Meta Quest 3を装着して、ゲームスタート
そしていよいよゲームがスタート。ゲーム自体は『エピソード1』で登場したポッドレースに、ヴォロとして参加するもの(アナキンのポッドレーサーに搭乗)。他のポッドレーサーと競いながら、コースに置かれたアイテムを集めていく。
VR映像はコントラスト感に優れた明瞭なもので、高い視点からコースのディテイルを見渡せるし、その中にいるポッドレーサーの位置も把握できる。解像度的にも違和感はないので、VR世界に引き込まれて、コースに合わせて自然と体が動いてしまった。僕自身はレーシングゲームはてんで駄目なので、クリアーには程遠い結果だったが、スタッフによると慣れた人は最初は苦労するものの、すぐにゲームの世界に引き込まれて楽しんでいるそうだ。
Meta Questブースには、VR体験を求める来場者が常に列を作っており、待ち時間も発生するほどの人気だ。しかしこの映像と音は一度体験しておく価値はあるだろう。

現実の映像を背景に、バーチャルのゲーム映像が再生される

体験ブースも複数用意されている
他にもフィギアブランドとして有名なハズブロブースでは、18日に発表された「STAR WARS: THE BLACK SERIES」(ブラックシリーズ)と「STAR WARS: THE VINTAGE COLLECTION」(ヴィンテージコレクション)の新製品13モデルを展示、会場限定モデルもあるとのことで、フィギアを求める来場者が長蛇の列を作っていた。
なお、『スター・ウォーズ』ファンの例に漏れず僕自身もフィギアはウォッチしており(どれを買うかは厳選しています)、以前からハズブロのフィギアの作り込みの細かさや完成度の高さには感心していた。今回アメリカから来日した同社スタッフに物作りへのこだわりについてお話を聞くことができたので、後日改めて報告したいと思う。


スター・ウォーズ ヴィンテージコレクション バンサ&タスケン・レイダー
他にもオーディオテクニカが「スター・ウォーズセレブレーション」に初出展、ダース・ベイダーをモチーフにした漆塗りヘッドホン「ATH-AWSW DV」や、キャラクターをあしらった完全ワイヤレスイヤホンを体験できるようになっていた。こちらの印象も改めてリポートします。


全世界10台限定のプレミアムウッドヘッドホン「ATH-AWSW DV」
(取材・文・撮影:泉 哲也)