4K UHD BLU-RAY SHORT REVIEW:LA FEMME NIKITA - 短評

タイトルニキータ
1990
監督リュック・ベッソン
製作パトリス・ルドゥー
製作総指揮クロード・ベッソン
脚本リュック・ベッソン
撮影ティエリー・アルボガスト
音楽エリック・セラ
出演アンヌ・パリロー ジャン=ユーグ・アングラード ジャンヌ・モロー チェッキー・カリョ ジャン・レノ ジャン・ブイーズ フィリップ・デュ・ジャネラン フィリップ・ルロワ マルク・デュレ パトリック・フォ ンタナ ジャック・ブーデ ロラン・ブランシェ
画像1: 4K SCREEN CAPTURE

4K SCREEN CAPTURE

TitleLA FEMME NIKITA
ReleasedJun 11, 2024 (from Sony Pictures aka. SPE)
Run Time119min
CodecHEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible)
Aspect Ratio2.39:1
Audio FormatsFrench DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 16bit), French DTS-HD Master Audio 2.0 (48kHz / 16bit), English DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 16bit)
SubtitlesEnglish, English SDH, Spanish
Video Average Rate59512 kbps (HDR10) / 2101 kbps (DOLBY VISION 3.53%)
Audio Average Rate2252 kbps (DTS-HD Master Audio 5.1 / 48kHz / 16bit / French), 1558 kbps (DTS-HD Master Audio 2.0 / 48kHz / 16bit / French)

泣き虫の殺し屋、ニキータ。
薬局に強盗に入り、麻薬中毒の幻覚から警官を殺した少女ニキータ。彼女の素質を見込んだ政府の秘密工作機関は、政府のために働くか、死刑に処されるかを選ばせる。3年後、ニキータは見事なレディに成長するが、その美しい仮面の下には腕利きの暗殺者という別の顔を隠していた。『サブウェイ』『グレートブルー(aka.グラン・ブルー)』で強烈な感性を放ってきた監督リュック・ベッソンが、その名を決定づけたサスペンス・アクション。主演は当時のベッソンの恋人だったアンヌ・パリローで、脚本はパリローを念頭に置いてあて書きされている。共演に『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』のジャン=ユーグ・アングラード、『狂気の愛』のチェッキー・カリョ。そして名女優ジャンヌ・モローがニキータの教育係を演じ、本作に重厚さと品格を与えている。またジャン・レノが扮した掃除屋ヴィクトルは、イメージを膨らませて『レオン』で復活する。

この映画を救いようのない『マイ・フェア・レディ』と語った評論家がいたが、あながち間違いではないだろう。だが本当に私が作りたかったのは『まごころを君に』や『レナードの朝』と同じような感情の弧を描く映画なんだ。(リュック・ベッソン)

画像2: 4K SCREEN CAPTURE

4K SCREEN CAPTURE

ARRIアリフレックス 35 IIC/テクノビジョン・アナモフィック撮影。仏ゴーモン、およびVDM(Video Digital Multimedia)による2024年4Kスキャン/デジタルレストア/HDRグレード版。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。ディスクは2層/66Gb仕様。2008年BLU-RAYから大幅な映像アップグレード。鮮明鮮烈なディテイルとテクスチャ、中庸で安定した粒子の層を提供。アナモフィックレンズ特有の画面周辺部の歪みや解像度・光量落ちの再現も味わい深い。DNRの弊害と無縁、大顔絵は贅沢にレンダリングされており、有機的でフィルムルックな画調にシネフィルたちは歓喜の声を上げることだろう。HDRとWCG(広色域)の恩恵は誰の目にも明らか。官能的ともいえる原色、可触的なウォームトーン、ドラマティックな光彩操演は観応えたっぷりだ。

画像: 2008 SONY PICTURES BLU-RAY

2008 SONY PICTURES BLU-RAY

画像: 2024 SONY PICTURES 4K UHD BLU-RAY

2024 SONY PICTURES 4K UHD BLU-RAY

秀な映像に比べて、サウンドはいささか問題がある。ここでは推奨オプションとなるふたつのオリジナル仏語音声を取り上げるが、DTS-HD マスターオーディオ5.1と同2.0トラック(Original Dolby Stereo Matrixed Surround Theatrical Mix)を収録、いずれも16ビット仕様となる。まず5.1chトラックだが、実際にはLFE未収録の5.0chトラックである。サラウンドを加えた広く、モダンなサウンドステージを楽しめだけに、どうしても低音域に乏しく感じてしまう。銃声などの活劇音もどことなく湿りがちだ。2.0トラックでの鑑賞では、パンチの効いたデザートイーグルの爆風、爆発音、銃声の迫真性が向上。低音のエッジも効き、高度に様式化されたスコアも好調だ。残念ながらソニーUHD BLU-RAYならではのドルビーアトモスは未採用だが、アップミックス再生との相性は良好である。

画像3: 4K SCREEN CAPTURE

4K SCREEN CAPTURE

外装はスチールブック仕様。今回のリリースはUHD BLU-RAYのみ。同じ4Kマスターを使用したBLU-RAYは同梱されておらず、現時点でリリースの予定もない(TBC)。

画像4: 4K SCREEN CAPTURE

4K SCREEN CAPTURE

画像5: 4K SCREEN CAPTURE

4K SCREEN CAPTURE

UHD PICTURE - 5/5  SOUND - 4/5

画像: - YouTube youtu.be

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