1980年代に一世を風靡した映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ出演の白井光浩と清水宏次朗が、おっさんになって帰ってきた。本作では、86年公開の『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』に城東のテル役で出演した白井光浩が主演となり、ヒロシこと清水宏次朗との36年の時を超えた人情活劇を魅せる。ここでは、テルの娘・美穂を演じた園田あいかにインタビューした。

画像1: ビー・バップなおやじが『ビーバップのおっさん』として帰ってきた! ヒロイン「園田あいか」は「全力を尽くして美穂役を頑張りました」

――まずは、映画が完成して、上映イベントを迎える今の心境をお聞かせください。
 コロナ禍の影響を受けて撮影が遅れてしまいましたが、無事、上映に向かっていけることがすごく嬉しいです。

――園田さんはオーディションで美穂役を獲得したということですが、今振り返ってオーディションはいかがでしたか?
 会場には、テル役の白井さんもいらっしゃって、楽しくオーディションを受けさせていただきました。とにかくやりきったので、結果はどうあれ、(オーディションでの私を見て)求めてくださるんだったら、一所懸命、全力を尽くして頑張ろうと思って、会場を後にしました。

――出演が決まったと聞いた時は。
 オーディションで私が届けたものを受け取ってくださって、そして作品に私を求めてくださってと思うと、言葉が出ないぐらい嬉しかったです。そして、次はこの作品で生きていくんだという覚悟が決まりました。女優というお仕事って、作品が終わるたびに自分の居場所が変わっていくじゃないですか。その環境に感謝して、今回も自分の持てる力を全て出そうと思いました。

――本作にはヤンチャな人たちがたくさん出てきますが、怖くはありませんでしたか。
 全然! 熱くて、かっこいい人たちばかりじゃないですか。元々、ヤンキー作品とかアクション映画が大好きなので、本作に関われることが嬉しくて嬉しくて、撮影が楽しみでした。

画像2: ビー・バップなおやじが『ビーバップのおっさん』として帰ってきた! ヒロイン「園田あいか」は「全力を尽くして美穂役を頑張りました」

――美穂役に決まっての感想は。
 自分の性格に似ていて演じやすいなと感じていたので、嬉しかったです。ただ、友達の順子についても、自分の性格とは真逆とは言え、似ている部分もあったので、演じたられたら楽しいかもと思う部分はありました。

――やはり自分と似ている方が演じやすいものですか。
 はい。今までを振り返っても、似ている役をいただくことのほうが多かったです。ただ、個人的には、悪い役も演じてみたいなっていう希望はありますね。

――美穂の人物像をどのように捉えましたか?
 頭が良くて、すごく凛としている、そして素直で純粋、加えて、人の気持ちがすごく分かる女の子だと感じました。そうした雰囲気を作るために、(役に合わせて)聴く音楽や生活のリズムを変えてみました。

画像3: ビー・バップなおやじが『ビーバップのおっさん』として帰ってきた! ヒロイン「園田あいか」は「全力を尽くして美穂役を頑張りました」

――具体的に教えていただけますか。
 素直で純粋っていう性格を表現するために、GReeeeNさんの曲を聴いたり、早寝早起きしてみたり、人の気持ちを大事に(人と)接するようにするなど、日常から、美穂ちゃんならどう考えるかなというのを体感するようにしました。そうして、自分の中に美穂ちゃんの性格というか人間力を積み重ねて、高めていきました。

――実際の芝居で留意したポイントはありますか?
 美穂ちゃんの家族を思う気持ちの深さを表現するために、特に表情には気を配りました。目の動かし方から、瞬き一つにいたるまで繊細にするだけでなく、当然、園田あいかが演じているわけですから、自分と美穂ちゃんの境目を意識しながら合致させていくという作業を行ないました。

――日常からの役作りはたいへんなのでは?
 その作品(役柄)を作っていく過程も好きなので、苦というより楽しみのほうが強いですね。

――ところで、台本を通して読んだ時はいかがでしたか。
 元祖『ビー・バップ・ハイスクール』の雰囲気を持ちつつ、友情やアクションはもちろん、家族愛などいろいろな要素が盛り込まれていて、ビー・バップファンの方だけでなく、誰もが楽しめる作品になっているなと感じました。

――少しネタバレしますが、お母さんはお父さん(テル)のことを許していない。では、美穂はどのように感じていたのでしょう。
 台本には書いていないので自分の想像になりますが、お母さんからは、(お父さんの)悪いところしか聞いていないけど、自分の子供の頃の記憶――お父さんと、楽しそうにおにぎりを食べる――には、いいところしか残っていない。だから、お母さんはそう言っているけど、私は(今でも)お父さん大好きだよ、大丈夫だよっていう思いが強いんだろうなと思いました。ただ、母さんと一緒に暮らしているので、板挟みになってしまっている。そうした、悩みを感じてもらえるような表情を繊細に表現することを意識しました。

――テル役の白井さん、ヒロシ役の清水さんはいかがでしたか。
 お二人ともとても素敵な方でした。テル役の白井さんは、笑顔から人柄の良さとか人情の深さを感じられて、素晴らしい人生を送って来られたんだろうなとか、いろいろなことを経験されてきたんだろうなということが分かりました。私に対しても、きちんと向き合って、ぶつかって来てくださる方でした。

 ヒロシ役の清水さんはもう、カリスマというか、さすが「ビー・バップ・ハイスクール」を引っ張ってきた人なんだっていう、強い存在感がありました。

――おススメのシーン、または印象に残ったシーンを教えてください。
 終盤の乱闘シーンのところは、めちゃくちゃアクションがあっておススメです。本当に目の前で大迫力のアクションが繰り広げられていて感動しましたし、アクションを作り上げる過程を見ることができて、勉強になりましたね。しかも、あっネタバレなので詳しくお話できませんが、お父さん(テル)も大活躍します! ぜひ、お見逃しなく。

画像4: ビー・バップなおやじが『ビーバップのおっさん』として帰ってきた! ヒロイン「園田あいか」は「全力を尽くして美穂役を頑張りました」

――さて、上映イベントが近づいてきました。読者へメッセージをお願いします。
 幅広い年齢の出演者がいるので、老若男女、たくさんの人に楽しんでもらえる作品になっていると思います。家族の絆の大切さとか、当たり前だと思っていたことが実は違う、ということを気づかせてくれるはずです。

 また、特に『ビー・バップ・ハイスクール』世代の方には、改めて若き頃を思い出して、懐かしい余韻に浸って頂けるんじゃないかなって感じています。ヤンキー映画が好きな人はもちろん、そうでない人でも、観終わった後に、心に強く残るものがあるはずです。ぜひ、たくさんの人に観てほしいです。

画像5: ビー・バップなおやじが『ビーバップのおっさん』として帰ってきた! ヒロイン「園田あいか」は「全力を尽くして美穂役を頑張りました」

――話は変わりますが、あと少しで20歳を迎えます。仕事面、プライベート面での抱負をお願いします。
 女優やレポーターなど、いろいろなお仕事を経験させてもらっていますけど、好奇心はまだまだ溢れんばかりに持っていますので、もっともっと未知のことに挑戦していきたいです。

 プライベート面では、人の気持ちや痛みが分かって、常に今を大事にし、当たりを前当たり前だと思わないで、1日1日を新鮮に、大事に生きていけるような女性になりたいです。

――ちなみに、劇中ではおにぎりが好物でしたけど、園田さんご自身は?
 お寿司のホタテが大好きです。おにぎりだったら、具は辛子明太子がいいですね。

新作映画『ビーバップのおっさん』独占プレミア上映&ビーバップ与太郎伝説トークライブ 大阪夏の陣

2022年8月11日(木・祝)
【第1部】開場10:30/開演11:00
【第2部】開場15:30/開演16:00
会場:朝日生命ホール
内容:新作映画「ビーバップのおっさん」独占プレミア上映
   「ビーバップのおっさん」トークライブ 出演:旭正嗣監督、杉浦幸
   「ビーバップ与太郎伝説」トークライブ スペシャルゲスト:古川勉(兼子信雄役)、高山瑛光(PART1、2、3出演 元高瀬道場)
全出演:白井光浩、清水宏次朗 MC:桂 三四郎(落語家)

映画『ビーバップのおっさん』

プレミア上映以降、全国順次上映&イベント開催予定

<キャスト>
白井光浩 清水宏次朗 直江喜一 村澤寿彦 杉浦幸 脇知弘 永山たかし 園田あいか 杉本愛里 岩田まあり 古今亭志ん輔(特別出演) 小沢和義 他

<スタッフ>
製作:ラフター エグゼクティブプロデューサー:塩月隆史 脚本:今井ようじ 監督・プロデューサー:旭 正嗣 撮影:田宮健彦 録音・音響効果:丹 雄二 編集:小川幸一 音楽:オバタコウイチ 音楽プロデューサー:牧田和男・菊地圭介 主題歌「結び」 イメージソング「GO! GO! A WAY」 Sacra e sole タイトルデザイン・美術協力:吉田 徹 宣伝協力:テルチャンネル
2022年/日本/カラー/97分/16:9/ステレオ/DCP
(C)ラフター

■園田あいか (ソノダ・アイカ)プロフィール
藤元美穂 役(輝の娘)
2002年9月3日生まれ。熊本県出身。
マドリード国際映画祭 最優秀外国語短編映画賞受賞を受賞した映画『Smile』にて初映画出演、初主演を果たして、女優デビュー。
その後も、映画『賭ケグルイ』『NO TBEER』『妖怪シェアハウス』『名もなき一篇 東京モラトリアム』などの話題作に次々出演。1st写真集となった「園田あいかです。」も好評。映画・ドラマ・舞台・バラエティーとジャンルを問わず多岐にわたって活躍の場を広げ今もっとも注目されている女優の一人である。

園田あいか 衣装提供:MILKFED.

▼園田あいか 公式サイト

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