英国モニターオーディオの傘下となったロクサンは意欲的に新製品を発表している。ここで紹介するアナログプレーヤーのアテッサ(Attessa)は、MM型フォノカートリッジが付属して税抜21万円という、輸入品としては安価な価格設定。しかも、フォノイコライザー回路を内蔵している。

画像: ロクサンのレコードプレーヤー「Attessa Turntable」は、MMカートリッジ+フォノEQ搭載のプレーヤーシステム。単体EQとの組合せでは、表情の豊かなヴォーカル再生

ロクサン
Attessa Turntable
¥210,000(税別)

トーンアーム Attessa Tonearm●型式:スタティックバランス型●実効長:240mm プレーヤー部●駆動方式:ベルトドライブ●モーター:24極シンクロナス●回転数:33・1/3、45rpm●ターンテーブル:ガラス/アルミ削り出し1.8kg●寸法/重量:W432×H104.5×D353mm/6.3kg 標準搭載カートリッジ Dana●型式:MM型●出力電圧:3.5mV(1kHz)●適正針圧:2g±0.2g●備考:ダストカバー付属●問合せ先:(株)ナスペック TEL 0120-932-455

 重量1.8㎏のプラッターは、1㎝厚のガラスとアルミニウム材を組み合わせたもの。サブプラッターをベルト駆動するのは、デジタル制御の24極シンクロナスモーターである。小型のモーターはロクサン製品に通じる独自の防振構造が施されている。残念ながら、ロクサンのようにセンタースピンドルの着脱はできない。

 本機で目を引くのは外観もユニークな1点支持トーンアームだ。5052アルミニウム/ABS製で、巧妙な低重心設計。インサイドフォースキャンセラーの糸が接触しているため1点支持にありがちなフラつきは少なく、水平バランスを取るためのラテラルバランサー(アジマスバランス)も装備する。

画像: アルミニウム+ABS樹脂製のシェル一体型ストレートアームを搭載。支持部の頭頂部一点でアームをサポートするユニピポッド型の設計を採用している。

アルミニウム+ABS樹脂製のシェル一体型ストレートアームを搭載。支持部の頭頂部一点でアームをサポートするユニピポッド型の設計を採用している。

画像: ターンテーブルはサブプラッターを介したベルトドライブ方式。アルミニウム+10㎜厚強化ガラス製で重量1.8㎏のメインプラッターを回転させる。

ターンテーブルはサブプラッターを介したベルトドライブ方式。アルミニウム+10㎜厚強化ガラス製で重量1.8㎏のメインプラッターを回転させる。

 始めに内蔵するフォノイコライザー回路を経由したラインレベルの音を聴いてみたが、元気のある明瞭な音という印象。それをバイパスしたウエスギのフォノイコライザーアンプU・BROS220RのMM型入力では、一変して本格的な音を聴かせてくれた。アンセルメ指揮「三角帽子」は複雑な音が織りなす厚手の音を、「小椋 佳」では表情の豊かな小椋 佳のヴォーカルと旋律の滑らかなギターの音色を楽しませてくれた。

画像: 単売もされるMM型カートリッジDana(¥40,000・税別)を付属。Attessaは半導体式フォノイコライザーを内蔵し、バイパスすることもできる。

単売もされるMM型カートリッジDana(¥40,000・税別)を付属。Attessaは半導体式フォノイコライザーを内蔵し、バイパスすることもできる。

画像: Attessaのメインプラッター部を確認する三浦氏

Attessaのメインプラッター部を確認する三浦氏

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【本記事の掲載号は 管球王国 Vol.103】

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