どこにでも手軽に置けて、使い勝手がいい完全一体型のスピーカーシステムが人気を集めている。ここで紹介するAstell & Kern(アステル&ケルン)のACRO BE100も一体型のBluetooth対応ステレオスピーカーだが、その詳細を見ていくと、その非凡さに気がつく。

 まず見る角度によって、その表情が変化していくスピーカーグリルのデザインが素敵だ。これはアステル&ケルンのアイデンティティを象徴する形状だが、この変化が箱型のスピーカーに造形的な特徴となり、独特の落ち着き、安定感を与えている。

 音質面でも高音質コーデックである「aptX HD」や「LDAC」への対応に加えて、専用の高性能DACチップ(ESSテクノロジー製ES9010K2M)を投じるというこだわりようだ。Bluetoothレシーバーに内蔵されるDACを使わず、あえて高級オーディオ機器で重用される単品のDACチップを投入し、ワンランク上のサウンドを提供しようという狙いだ。

 まずAndroidスマホを使ってaptX HD伝送で本機と接続、Amazon Musicの『ホワッツ・ニュー/リンダ・ロンシュタット』を聴いたが、帯域バランスの整った穏やかなサウンドで、歌声、楽器ともに分解能が高く、実に雰囲気がいい。空間の拡がりは中庸だが、響きが細やか。歪みっぽさが気になることもない。

 LDAC伝送にかえると低域がほどよく締まり、厚みのあるベースが気持ちよく躍動する。音が生き生きとして、ジャズ、ポップス、クラシックとジャンルを問わず満足感の高いサウンドを奏でる。スマホとのワイヤレス接続で、こんなサウンドが楽しめるなんて、驚きだ。

画像: スマホからワイヤレスで楽しめる。躍動するサウンドに驚く!Astell & Kern「ACRO BE100」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

BLUETOOTH SPEAKER
Astell&Kern ACRO BE100
¥49,980(税込)

● 型式:一体型ステレオスピーカー
● 使用ユニット:38mmドーム型トゥイーター×2、100mmコーン型ウーファー
● 内蔵アンプ出力:15W×2、25W
● Bluetoothバージョン:5.0
● Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC、aptX HD、LDAC
● 接続端子:3.5mmステレオミニ 
● 寸法/質量:W261×H164×D171mm/約3.2kg
● カラリング:ブラック、ホワイト
● 問合せ先:アステル アンド ケルン TEL.0570-002-220

 

 

 

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