Bowers & Wilkinsから、ドルビーアトモス対応のサウンドバー「Panorama 3」が、5月下旬に発売される。価格は¥159,500(税込)。

画像: Bowers & Wilkinsから、ドルビーアトモス対応のサウンドバー「Panorama 3」が、5月下旬に発売。ロスレス・アトモスでは、厚みのあるサウンドで広大な音場感を再現

 Panorama 3は、「1台で完結し、プレミアムサウンドが楽しめる」をコンセプトに開発された同社サウンドバーの第3弾。サブウーファーなしでも充分な低音再生能力を持たせるために、初代機、セカンドモデルについては90mm径のサブウーファーを2基搭載していたが、今回のPanorama 3では、より量感をアップさせるために、口径を拡大した100mmのサブウーファーを採用。それを上向きに内蔵することで高さを抑え、薄型ディスプレイとの組み合わせも、きっちりと可能にしている。

 そして、本Panorama 3は、近年パッケージメディアだけでなく、映像配信(VOD)においても対応コンテンツ数が増えているドルビーアトモスを、同社サウンドバーとして初めてサポートしたのが最大の特徴となる。もちろん、各種コンテンツ――映画、テレビ番組、ゲーム、音楽を、より高音質で楽しむための、オールインワン・ソリューション(モデル)という立ち位置は継承している。

 搭載ユニットは、3ウェイ13スピーカーで、本体前面には正面を向いた配置でLCRスピーカーを備え、それぞれが50mm径コーン型ミッド・バス×2、19mm径ドーム型トゥイーター×1の3ユニットで構成され、さらにそれぞれのユニットは専用の音響室内に設置されるという、ピュアオーディオの手法が投入されている。そして、イネーブルドスピーカーは、LRユニットの後方に50mm径コーン型を、サブウーファーは先述したように、100mm径のユニットを、LRユニットの内側に、上向けに内蔵している。それぞれのユニットは、専用の音響室内に設置されており、ユニットの形状は“音質”を優先してすべて真円形としているということだ。ちなみに、アトモスの表記で言えば3.1.2の構成となる。

画像: 製品を上から見た図。上が前面となる。

製品を上から見た図。上が前面となる。

 結果、13スピーカーを備えながら、幅1210mm、高さ65mm、奥行140mmというスリムなデザインを実現しており、薄型ディスプレイの前に設置しても、画面に被らないなど、設置性の高さも特筆できるだろう。

画像: 写真中央に見えるユニットが、上向きの100mm径のサブウーファー。その左はイネーブルドスピーカーとなる

写真中央に見えるユニットが、上向きの100mm径のサブウーファー。その左はイネーブルドスピーカーとなる

 ちなみにリモコンは付属せず、操作は天面にあるタッチセンサーか、スマホアプリ「Bowers & Wilkins Music」にて行なう。AIアシスタント「Alexa」も搭載していて、音声指示で、楽曲再生・音量調節・天気予報のチェックなどが行なえるということだ。音場補正機能は持たない。

画像: 中央天面部分にはタッチセンサーを搭載

中央天面部分にはタッチセンサーを搭載

 接続端子は、HDMI(eARC)、デジタル音声入力(光)、LAN(RJ45)を備える。ほか、ワイヤレス機能として、Wi-Fi、Bluetooth(対応コーデックはSBC、AAC、aptX Adaptive)に対応し、Bowers & Wilkins Music アプリからの音楽ストリーミングサービス(Deezer、SoundCloud、Tuneln、NTS Radio)も楽しめる。Spotify Connect、Amazon Musicにも対応する。

画像: HDMIは出力端子(eARC対応)で、入力端子は持たない

HDMIは出力端子(eARC対応)で、入力端子は持たない

 なお、HDMI入力はないため、パッケージメディアの再生には、HDMIケーブルを使う場合は、再生機(BDプレーヤーなど) ⇒ テレビ(ARC/eARC対応モデル) ⇒ Panorama 3というつなぎ方となる。他に光デジタルケーブルでの接続も可能だ(再生機 ⇒ Panorama 3)。

 マルチルーム機能にも、後日のファームウェアアップデートで対応予定という(時期は未定)。同社Bluetoothスピーカー「Zeppelin」や、専用ワイヤレス製品群「Formation Suite」とのネットワーク構築(同一ネットワーク内に配置)にて、異なる部屋に設置したモデルで好みの楽曲を楽しめるようになる。

 さて、短い時間ながら本Panorama 3のサウンドを体験する機会を得たので、簡単にその印象を紹介したい。

 映像配信サービス(VOD)による、ドルビーアトモス対応コンテンツの再生では、テレビの周囲に密度感のある音場が展開されるのが分かり、高さ方向も含めた定位感、方位感、移動感は的確に再現されていた。

 次に、ディスクメディアによる“ロスレス仕様”のドルビーアトモスコンテンツを再生すると(テレビを経由して、eARCでPanorama 3へ入力)、その印象は激変。視聴している自分のすぐ横まで音場が展開されるようになり、後ろ方向への音の周り込みも感じられるし、一音一音の再現性がグンと向上し、まったく別ものとも言えるほど厚みの増したサウンドが楽しめた。前記ロッシーなドルビーアトモスコンテンツでは、Panorama 3の実力の、その半分も発揮できていないようだった。

Panorama 3の主な仕様
●ユニット:19mmチタンドーム型トゥイーター×3、50mmグラスファイバーコーン型ミッド・バス×6、50mmグラスファイバーコーン ドルビーイネーブルドスピーカー×2、100mmサブウーファー×2
●対応音声フォーマット:リニアPCM、ドルビーデジタルプラス、ドルビーデジタルTrueHD、ドルビーアトモス
●周波数帯域:43Hz~48kHz
●接続端子:HDMI出力1(eARC)、デジタル音声入力1(光)、LAN(RJ45)、USB-C(サービス用)
●アンプ出力:400W
●Bluetooth規格:ver.5.2
●対応コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive(48/24)
●Spotify Connnect:〇
●Amazon Music(Alexa Cast):〇
●AirPlay2:〇
●寸法/質量:W1210×H65×D140mm/6.5kg

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