1MOREから、アクティブノイズキャンセル(ANC)機能&LDACコーデック対応の完全ワイヤレスイヤホン「1MORE EVO(EH902)」が本日5月10日に発売される。価格は、¥19,990(税込)。6月10日までの1か月間は、発売記念セールにて(オンライン限定)、3000円安い¥16,990(税込)で購入できる。

画像1: 1MORE、LDAC&ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホン「1MORE EVO」を発売。LDACらしい高域まで伸びた、繊細なサウンドが楽しめる

 1MORE EVOは、10mm径のダイナミックドライバーと、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを組み合わせたハイブリッドタイプの製品。ダイナミック型は、DLCコーティングを施した振動板を採用し、高い剛性によってDDドライバーらしい低域の再現性はもちろん持ち、今回は高域特性を改善。中高域を受け持つBAドライバーと合わせ、低域から高域までつながりのいいパワフルなサウンドが楽しめるとしている。周波数帯域については、40kHzまでの再生が可能な、ハイレゾ対応モデルとなる。

画像2: 1MORE、LDAC&ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホン「1MORE EVO」を発売。LDACらしい高域まで伸びた、繊細なサウンドが楽しめる

 そして、近年の完全ワイヤレスイヤホンのトレンドもでもあるアクティブノイズキャンセル機能にも対応。モードには、「ディープ」「マイルド」「風切り音防止」「スマート」の4種類を搭載。リリースの説明とアプリの表記が異なるのだが、環境騒音に合わせてノイズ低減量を自分で選ぶことができるようになっている。リリースには、最大42dBの低減効果を持つと謡われている。風切り音防止は、その名の通り屋外使用時に、風切り音を低減してくれるものとなる(アプリで切替える)。実際屋外でANCを適用すると、風切り音を増幅してしまうため、気になる場合は、アプリでモードを切替えるか、ANCをオフにするといいだろう。

 同時に、外音取り込み機能(=パススルーモード)にも対応しており、イヤホンのタッチセンサー部の長押し(1.5秒)にて、ANCオン、外音取り込み、ANCオフがトグルで切り替わる。実際には、外音取り込み音量は小さく、オンオフしても、サンプル機ではほとんど周囲の音は聞こえてこなかった。

 さらに、もう一つの大きな特徴がLDACコーデックのサポートとなる。最大96kHz/24bitの伝送が可能となり、上述した40kHzまでの再生能力を持つドライバーと合わせ、ワイヤレス接続時においてもハイレゾ再生が可能な、「Hi-Res Audio Wireless」の認証も取得しており、キーフィーチャーも豊富なモデルにまとめられている。

 また、音量に合わせて音源のバランスを自動的に調整してくれる「ラウドネス等化」も搭載されていて、音量を変えてもボーカルと楽曲のバランス、聴きやすさなどが一定になるようにチューニングされている。

 その他の主な仕様としては、駆動時間はイヤホン単体で約8時間、充電ケース併用で約28時間(ANCオフ)。15分の充電で約4時間使える急速充電対応。ワイヤレス充電(Qi)対応。IPX4準拠。マルチポイント対応(同時2デバイス)。充電端子はUSB Type-C。専用アプリ「1MORE MUSIC」を使っての設定・調整に対応、などが挙げられる。

 ちなみに、LDACコーデックを使うには、アプリの「Bluetooth接続設定」にて、「音質優先」をチェックしないと機能がオンにならないので注意したい(初期状態では「接続安定性優先」。また、イヤホンをリセットすると「接続安定性優先」に戻ってしまう)。

 さて、ここではサンプルを試聴する機会を得られたので、その音質について簡潔にインプレッションしてみたい。

 まずは、Astell&KernのDAP「A&ultima SP1000」と組み合わせるが、残念ながらこの場合はSBCでの接続となってしまう。音は少し軽めだが重心のしっかりとしたサウンドで、音場感はそれほど広くなく、中央に集まってくる印象。ただし、SBCだけに音数は少なく、粒立ちも粗い。音源をハイレゾにすると、きちんとそれに反応してくれ、音場感はふわっと広がるようになり、ボーカルにも艶や厚みが出てくる。

 次に再生機をソニーウォークマン(A100シリーズ)に変えてLDACで聴く。いろいろ設定を確認・変更したが、残念ながら筆者の機材では「ベストエフォードモード」しか選択できなかったため、インプレッションはその接続にて。

 音質はさすがはLDACで、SDコンテンツでもハイレゾコンテンツのような広がり感や響き、余韻、艶やかな音調が楽しめた。声のニュアンスなども感じられるようになる。ただし、LDACの弱点でもある接続性の低さはかなり露呈してしまい、室内の使用でも、周囲でWi-Fiを使っているとブツブツと接続が途切れるようになる。電車の中では、ベストエフォートにも関わらず、ほぼ3秒おきにノイズ(接続が途切れる)が入ってしまい、あまり実用とは言えない。

 次にXiaomiのスマホ「11T Pro」と接続してみた。コーデックはLDACで、こちらでは接続モードが変更できたので、ベストエフォート、接続優先(330kbps)、バランス(660kbps)音質優先(990kbps)を切り替えながら聴いたが、音質⇒バランス⇒接続と順番に、音質が変化(下へ)していく印象。音質モードではさすがに音の粒立ちが細かく、広がり感やボーカルの質感、定位感も良好なもの。バランス接続は中庸。接続優先では、少し過剰気味な低域は抑制され聴きやすくなるものの、SBCよりはいいが、atpXとの差はあまり感じられない。ベストエフォートは、長時間安定した環境で聴いていれば変化するかもしれないが、印象としては、接続優先に近い感じの再現性。

 さて、売りの機能でもあるANCについては、今回は「ディープモード」のみのテストとなるが、通勤電車内(地下鉄)では、スーッと周囲の騒音が鎮まるというか薄くなる印象。レールの軋む音や大きめの風切音などは音量を絞った状態で確認できるので、周囲の状況を確認しながら、音楽に集中できるようになる。音質の変化はあり、中高域部分は少し抑えられるものになるが、低音も大人しめとなるため、全体のバランスはとれて聴きやすくはある。ただ音数や細かい再現性は若干低下する。

 なお、アプリには、ユーザーに合わせて聴こえ方を調整してくれる(パーソナライズ)「SoundID」機能も搭載。サンプル音源が6曲用意されていて、その中から好みの曲を選ぶと、微妙に音調の異なる再生(AB 2種)が行なわれ、どちらが好みかを選んでいくと、完了。作業は1分ほどで終わる。実際に適用してみると、全体的に華やかな感じとなり、特に高域の伸びは心地よくなる。しかし、低中域部分にもチューニングが入るようで、もう少し低域を抑えたくはなった。オフにすると一転、すっきりした感じになるので、周囲の環境に合わせて選ぶといいだろう。

1MORE EVOの主な仕様
Bluetooth仕様:v5.2
対応プロファイル:HFP、A2DP、AVRCP
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
ドライバー:DLCコーティング振動板採用10mm径ダイナミック型、バランスド・アーマチュア型
再生周波数帯域:20Hz~40kHz
再生時間:イヤホン約8時間(ANCオフ)、充電ケース併用約28時間(ANCオフ)
充電時間:イヤホン約1時間、充電ケース約2時間

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