finalは4月29日に開催された「春のヘッドフォン祭2022mini」会場で新製品発表会を開催した。そこでは自社ブランド製品に加えて、輸入販売を手がけているDITAとFir Audioの注目モデルも紹介されている。

 FiR Audioの新製品は、IEM(イン・イヤー・モニター)の「Frontier(フロンティア)シリーズ」で、「Xenon-6」(予価55万円程度)、「Krypton-5」(予価45万円程度)、「Neon-4」(予価35万円程度)、の3モデルをラインナップ。いずれも6月の予約開始を予定。

画像: 左から「Xenon-6」「Krypton-5」「Neon-4」

左から「Xenon-6」「Krypton-5」「Neon-4」

 FiR Audioは、アメリカ64 AUDIOで20年以上IEMを設計・製造してきたBogdan(ボグダン)とAlex(アレックス)の兄弟と、友人のDaniel(ダニエル)によって設立された、これまでにない機構やテクノロジーを取り入れ、革新的な次世代型IEMを生み出しているブランドだ。

 Frontierシリーズはダイナミック型とBA(バランスド・アーマチュア)型のドライバーを使ったハイブリッドタイプで、4つのテクノロジーが搭載されている。

 まず新技術キネティックベースは、低域の空気伝導と骨伝導のハイブリッド方式を採用したドライバーを搭載、ヘッドホンやスピーカーと比べても遜色のない低域体験をIEMで実現するというものだ。イヤーピースの横に10mmダイナミックドライバーが配置され、ここからの音が直接耳に響くことで骨伝導のような低音を感じるという。

画像: イヤーチップの隣に見えるのがキネティックベースで、ここからの音圧を骨伝導として低音増強に使っている。写真は「Neon-4」

イヤーチップの隣に見えるのがキネティックベースで、ここからの音圧を骨伝導として低音増強に使っている。写真は「Neon-4」

 ATOMベンティングシステムは、外耳道の内圧を緩和することで耳への負担を軽減させるシステム。合わせて従来のIEMのようにサウンドチューブを使用せず、ドライバーから発せられた音をIEM筐体全体でアコースティックチューニングするオープンアコースティックシステムも採用されている。

 リジッドテクノロジーは筐体の耐久性を高め、交換可能なパーツを採用することで、長期的な使用を実現しようというものだ。筐体は従来よりも20%厚く成型され、高い耐久性を実現。2Pinコネクターも1000回の挿抜が可能な耐久性の高いソケットを採用している。

画像: FrontierシリーズではカスタムIEMの受注も6月にスタート予定。そこでは様々なシェルの表面仕上げも選べる

FrontierシリーズではカスタムIEMの受注も6月にスタート予定。そこでは様々なシェルの表面仕上げも選べる

 今回発売予定の3モデルのドライバー構成は以下の通り。

「Xenon-6」
●使用ドライバー:10mmキネティックベースダイナミックドライバー×1、BAドライバー×4(Low×1、Mid×2、High×1)、オープン型静電型ドライバー(Ultra-High)×1

「Krypton-5」
●使用ドライバー:10mmキネティックベースダイナミックドライバー×1、BAドライバー×4(Low×1、Mid×2、High×1)

「Neon-4」
●使用ドライバー:10mmキネティックベースダイナミックドライバー×1、BAドライバー×3(Low×1、Mid×1、High×1)

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