クリプトンは、アクティブスピーカー「KS-33」に続いて、オーディオボード「AB-777B/N」(¥29,000、税別)を発表した。発売は6月上旬を予定。

 AB-777は、ゴムの本木材を使ったハイブリッドボードだ。ゴムの木は樹脂の採集が目的なので、数年周期で伐採されるという。今回はその木材をランバーコア(合板)に加工し、さらに内部をくり抜いて微細な鉄球を充填している。

 そもそも “ゴムの木” なので、木材自体にもゴムの樹脂成分が含まれており、比重も高く、振動吸収特性も備えている。そこにごく小さな鉄球の粒をサンドイッチすることで、高い外部振動の吸収性能と、電磁ノイズの防止機能を備えたという。

 本体サイズはW450×H37×D400mmで重さは9kg。カラリングはB(ブラック)と、N(木目クリアー塗装)を準備する。

 AB-777は、プレーヤーやアンプなどの下に敷いて使うことで余分な振動を抑え、S/Nのいいクリアーなサウンドを実現するという。高さが37mmと比較的薄めなのは、機材をオーディオラックの中に入れている場合でも使いやすいようにとの配慮からだ。

画像: ゴムの本木材を使った、クリプトンのオーディオボード「AB-777B/N」。振動吸収効果と、電磁ノイズの防止効果も期待できる

 クリプトンの試聴室で、同社旧モデル「AB-3000」とAB-777をCDプレーヤー(ユニバーサルプレーヤー)の下に敷いた場合の音の違いを確認させてもらった。

 AB-3000は2004年に発売されたオーディオボードで、素材はMDF。木材ボードの内部にジルコンサンドを封入し、センター部分には鉄球サンドを封入している。このハイブリッド構造によって外来振動等を抑えるのがコンセプトだ。ちなみに厚さは55mm。

 AB-3000からAB-777に変えると、空間の静けさが確実に向上する。ダイナミックレンジが広くなり、音場全体が腰が据わったイメージに変化する。クラッシクではステージの奥行も深くなる。

 サウンドでもこの効果があるが、AB-777は電磁ノイズの抑制機能も備えているとのことなので、UHDブルーレイなどの画質改善効果も期待できる。機会を改めてその点も検証してみたいと思った。

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