クリエイティブメディアから、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Pro」が絶賛発売中だ(¥9,799税込)。

画像1: ノイキャンの効果も高い完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Pro」。電車内でも、音楽に集中でき、映像コンテンツも音声遅延のない再生が楽しめる

 Creative Outlier Pro(以下、Outlier Pro)は、同社ワイヤレスイヤホンOutlierシリーズの最新モデルで、同じノイキャン対応モデル「Creative Outlier Air V3」に対して、フィードバック方式も組み合わせたハイブリッドタイプとなっているのが進化点。

 搭載ドライバーはダイナミック型1基というのは継承しつつ、本Outlier Proでは直径を拡大。従来の6mm径に対し10mm径とし、同時に振動板にグラフェンコートを行なうことで、応答性や低域の再現性も向上させているという。

 今回、そんな最新モデルOutlier Proをチェックする機会を得たので、その印象を簡潔に紹介したい。

画像2: ノイキャンの効果も高い完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Pro」。電車内でも、音楽に集中でき、映像コンテンツも音声遅延のない再生が楽しめる

 まずはデザイン面から。充電ケースは、Outlierシリーズの意匠を引き継ぐもので、質感も高い仕上がり。色味は、シックなガンメタルでまとめられており、モデラ―の興味をより引き立ててくれる。手元にあった「Creative Outlier Gold」と比較してみると、充電ケースについては形状は同じながら、一回り大きくなっているのが分かる。イヤホン本体も同様。さらにイヤホン本体は、タッチ部分(フェイスプレート?)が丸から楕円に変更されていて、楕円の頂点部分にはナポレオンフィッシュのおでこのような切り欠きがあり、指がひっかかりやすくなったことで、ケースからも取り出しやすくなった。

画像3: ノイキャンの効果も高い完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Pro」。電車内でも、音楽に集中でき、映像コンテンツも音声遅延のない再生が楽しめる

 次は音質について。再生機として、Astell&Kernの「A&ultima SP1000」、およびソニー「NW-A106」を組み合わせている。まずA&ultima SP1000(以下SP1000)で聴く本機のサウンドは、シリーズの特徴を受け継ぐ繊細な響きや音の余韻が感じられるもの。SP1000との接続ではおそらくSBCコーデックとなっている関係で、低音が強調されすぎな印象も受けるが、ボーカルと楽曲の馴染みはよく、聴きやすくなっている。SBCコーデックで感じやすいドンシャリ傾向はほどよく抑えられているものの、振動板の直径が大きくなっていることもあり、やはり低音は若干強めに感じてしまう。音の重心は少し高め(腰高)。

 続いて、ハイレゾコンテンツ(96/24 FLAC)を再生すると、響き感が増し、音場感の拡大も感じられるようになる。ボーカルもより艶やかになり、楽曲との馴染み具合も向上し、重心が下がってどっしとりとした印象になる。クリアネスも向上する。

 次に、再生機をNW-A106にすると、接続コーデックがAACとなったことで全体のバランスが取れ、音楽的なニュアンスをより感じられる再現となった(低音は少し大人しくなる)。ただし、再生機の基礎体力の違いもあり、細部の再現性についてはSP1000に軍配が上がる。ボーカルメインの楽曲であれば、NW-A106に限らず、スマートフォンなど、AACコーデックを選べる再生機を組み合わせるといいだろう。

 ノイズキャンセル(ANC)の効果については、もともとイヤーチップによる遮音性が高いこともあって、ANCがなくても(OFFでも)、比較的周囲の騒音が緩和されているため、地下鉄の車内でも楽曲は聴きとりやすい。その状態でANCをONにすると、カイジではないが、周囲のざわざわした感じがスーッと薄くなり、より音楽に集中できるようになる。送風機のボーという音はサーとなり、音量も下がる。電車の走行音についても、無くなりはしないものの、レール継ぎ目のガタンという衝撃音以外は、上述の通り薄味となり、耳障りさはかなり軽減される。

 音質への影響については、若干、高域部分が潰れる印象も受けるが、逆にボーカルは浮き上がって聴きやすくなるので、音量を上げなくても、きちんと歌詞(ボーカル)は把握できる。屋外使用時の風切り音についても、誤動作なく、周囲のノイズをスッと消してくれた。

 専用アプリについてもテストしてみた。クリエイティブメディアでは、「Creative」アプリと「SXFI App」の2種類を用意しており、前者が各種音響機器の設定用、後者は同社のバーチャルサラウンド機能「SXFI」の測定、設定、適用用という区分けとなっている。

 Creativeアプリでは、ノイズキャンセルの効き具合の設定、外音取り込みモードの取り込み量の設定、操作ボタンのカスタマイズのほか、近年完全ワイヤレスイヤホンで搭載の進む、低遅延モード「ローレイテンシーモード」のオンオフも可能。

Creativeアプリ

ノイズコントロールメニューでは、ノイキャンの効き具合を調整できる

 Netflixkコンテンツを使って、そのローレイテンシーモードの効果もテストしてみた。オフではやはりというか、リップシンクが2テンポほどズレているが(音が遅れる)、オンにするとピタッと合うようになる。効果はてきめんだ。ただ、設定メニューの位置が分かりにくいので、この機能に気が付かない可能性もある。ユーザーはメニューをあちこち触って見つけてほしい。

creativeアプリのトップ画面右上にある歯車アイコンをタップすると「ローレイテンシーモード」の設定画面が出てくる

 SXFI Appにて、SXFI効果もテストしてみた。音場が脳内から脳外へふわっと広がる効果は楽しめるものの、音質の変化は比較的多めであり、ここは改良してほしいところだ。

This article is a sponsored article by
''.