タクトシュトックから、イギリス、ヴァルテレのベルトドライブ式アナログレコードプレーヤー「SG-1PKG」が発売される。価格は¥5,280,000(税込)で、同ブランドの主宰者であるトラジ・モグハダム(Touraj Moghaddam)氏が考えるアナログ再生のひとつの究極と思えるパフォーマンスを備えたフラッグシップモデルだ。

 同社ではこれまで日本国内で、アナログレコードプレーヤー「MG-1PKG」やMM/MCフォノアンプ「PHONO-1 mk2」、MCカートリッジ「Mystic MC」を販売し、販売店やユーザーに好評を博してきた。今回、MG-1の兄貴分となるSG-1PKGを日本でも発売するわけだ。本体や電源部、トーンアームに至るまでアップデートされた最新版とのことだ。

画像1: ヴァルテレのベルトドライブ式レコードプレーヤー「SG-1PKG」の日本発売が決定。アナログ再生のひとつの究極と思えるパフォーマンスを備えた、フラッグシップモデル

 SG-1PKGの主な特長は以下の通り。

●メインベアリング・アッセンブリ
 メインベアリングには、精密に研磨されたステンレススチール・スピンドルと超精密タングステンカーバイド・ボールのコンビネーションを採用。スピンドルキャップは、レコードの位置を決めた後に先端のキャップを外す事が可能で、本体のキャスト・アクリル多層構造とキャップレス機能によって、レコードはモーターの振動から完全に開放される。

●モーター・アッセンブリ
 ハイスピード・シンクロナスモーターを独自のアルミニウム合金製ハウジングに収め、精密なダブルプレシジョン・ベアリングによってアセタール製の専用プラットフォームと連結。モーターは独自のサスペンションによって数十度の回転を許容し、負荷変動を吸収する。この独自の構造によりモーターは常にプラッターと同期し、一定の力でベルトを駆動可能となっている。

画像2: ヴァルテレのベルトドライブ式レコードプレーヤー「SG-1PKG」の日本発売が決定。アナログ再生のひとつの究極と思えるパフォーマンスを備えた、フラッグシップモデル

●キャスト・アクリル多層プリンス構造
 溶かした状態のアクリル樹脂を型に流し込んで成形するキャスト・アクリルを本体の各層に使用。アクリルボードは最上段と最下段が30mm厚、中段は25mm/15mm厚の4層構造となっている。モーターはトップボード(リジッド)に搭載され、軸受けとアームは3層隔たった位置に搭載される。

●メインプラッター
 超精密加工されたアルミ合金製一体型プラッターによって、スムーズな回転と一定の速度を保つための慣性を確保。レコードを載せる面には3mm厚のキャスト・アクリルが固定されており、レコードに対し面ではなく、点でランダムに、そして”空気のような”サポートが可能なように製作されている。

●“TEMPO”モータードライブが付属
 付属のTempoモータードライブは、最先端の制御回路を受け継ぐことで、圧倒的な進化を遂げた。内部回路はマイクロプロセッサーをベースにした独自開発で、デジタル領域で純粋なサイン波を提供し、オンボードDACを介してアナログに変換される。金メッキ基板、4つのレギュレーター付電圧レール、厳選された使用パーツなど、細部までこだわりぬいた設計が、モーターへのクリーンな電源供給を実現している。

画像3: ヴァルテレのベルトドライブ式レコードプレーヤー「SG-1PKG」の日本発売が決定。アナログ再生のひとつの究極と思えるパフォーマンスを備えた、フラッグシップモデル

●“Super Groove PTA HB”搭載アーム
 ヴァルテレ独自のTPA(Tri-point Articulated Bearing)は、ユニピボットアームの弱点であった接点のスキージング(滑り)の排除を実現しただけでなく、搭載するカートリッジに合わせてアームの有効質量と共振周波数の変更を可能とし、カートリッジとの機械的な相性を合わせる事ができる機能だ。

 SG-1PKGでは、そのTPAを改良したTPA-ULS(Tri-PivotArticulated,ultra-low stiction bearing/トライピボット・連結超低摩擦ベアリング)を搭載。さらにチタン製ヘッドシェルや、新型カウンターウエイトと最上級Pulse HBケーブルによる内部配線も採用した。付属のフォノケーブルもPlus HBケーブルが奢られており、XLRとRCAタイプを注文時に選択できる。

●アームチューブ/チタンヘッドシェル
 アームチューブはロール状に巻かれたカーボンファイバーを使用。引き抜き成形や成形材に比べて強度が高いだけでなく、より均質な繊維構造を実現している。ヘッドシェル部はチタン製で、アームチューブには構造的に結合された合金製エンドインサートを介して接続される。この構造により自然な非共振性と高い強度/重量比を実現した。

画像4: ヴァルテレのベルトドライブ式レコードプレーヤー「SG-1PKG」の日本発売が決定。アナログ再生のひとつの究極と思えるパフォーマンスを備えた、フラッグシップモデル

「SG-1PKG」の主なスペック

<本体部>
●モーター:24極シンクロナスモーター/6ポイントボディコンタクトサポート
●モーターマウント:アセタールマウント(3点水平調整可能)
●メインプラッター:超精密加工アルミ合金/3mm厚アクリルインターフェース
●構造:30mm厚上段/下段プリンス、20mm厚サブプリンス、15mm厚ミッドプリンス(クリアキャスト・アクリル/メタリック・ブラック)
●対応速度:33 1/3、45RPM
●ワウフラッター:< 0.1%
●ランブル:< -85dB
●寸法/質量:W490×H190×D400mm(アーム含む)/23kg
<電源部>
●仕様:マイクロプロセッサー制御/プログラマブル
●インプット電力:専用DC電源(Challenger Dedicated DC Power Supply)付属
●THD+N:<0.1%
●寸法/質量:W128×H58×D220mm/1.3kg、W57×H40×D115mm/440g(ChallengerDC付属電源)
<アーム部>
●タイプ:TPA(トライピボット・アーティキュレイテッド)
●実行長:240mm/9インチ
●オーバーハング:17.5mm
●オフセットアングル:22.9度
●カウンターウエイト:鏡面クロームメッキ真鍮/ステンレスT/Wアジャスト
●重量:428g
※付属品:専用電源コネクティング・ケーブル1.15m、PULUS HBトーンアームケーブル1.15m(RCA/XLR選択可能)
※オプション:Full Dust Cover(¥165,000、税込)、RED MC 2.0m(¥132,000、税込)、P-HB MC 2.0M(¥440,000、税込)

This article is a sponsored article by
''.