ソニーピーシーエル株式会社(ソニーPCL)は、先端技術による新たな表現手法や体験を生み出し、発信する場として、「清澄白河BASE」を2022年2月1日にオープンする。

 清澄白河BASEは、ソニーのCrystal LEDを使用した国内初となる(1月24日現在)常設のバーチャルプロダクションスタジオを始め、先端技術を活用した制作機能を備えるソニーPCLの新たなクリエイティブ拠点だ。

 Crystal LEDは、ソニーが開発した、展示会やサイネージ等で使われる大型ディスプレイで、ひとつのLEDが映像の1画素を構成している。基準となるキャビネットを複数組み合わせることで、画面サイズやアスペクト比を自由に変更可能だ。

 Crystal LEDには高コントラストモデルの「Cシリーズ」と、高輝度の「Bシリーズ」がラインナップされている。清澄白河BASEではBシリーズ(1,800cd/平方メートル)を使い、バーチャルプロダクション用途に対応したわけだ。映画等の背景をCrystal LEDで再生し、その前で演技をすることでロケに出かけたような効果を得られるという。

 この設備を活かして、CM、映画、ドラマ、ミュージックビデオからオンラインイベントまで幅広いジャンルの映像コンテンツ制作や、高精細映像のニーズが高い企業のデザイン部門、マーケティング部門などのエンタープライズ領域向けのコンテンツ制作にも取り組むとともに、ソニーグループ株式会社やソニー株式会社、ソニーイノベーションスタジオ(米国)との連携を通じてバーチャルプロダクションによる制作ソリューションの拡充を進めていくそうだ。

画像: ソニーPCLが「清澄白河BASE」を開設。Crystal LEDのバーチャルプロダクションスタジオやデジタルシネマカメラなどの先端技術を使い、新たな映像表現手法の発信拠点を目指す

「清澄白河BASE」の概要

●解像度9,600×3,456ピクセル(横15.2×高さ5.4m)のCrystal LED Bシリーズ(LED画素ピッチ1.58mm)を曲面状に配置し、高精細な映像を高輝度・広色域・高コントラストでバーチャルプロダクションに最適な画像をリアルに描き出す。照明の反射を抑える低反射コーティングと広い視野角は、自由なカメラワークでの撮影を可能にしている。
●高解像・広色域に対応し、幅広い輝度条件下で豊かな階調表現が可能なデジタルシネマカメラ「VENICE」を設置。Crystal LEDとの組み合わせは、色再現や階調表現における親和性が高く、編集作業の軽減とクォリティの高い映像制作を実現する。
●スタジオ天井に解像度1,008×1,008ピクセル(横7×高さ7m)のLEDパネルを設置し、環境光として自然でリアルな被写体への映り込み表現を実現。
●床面積約760平方メートルの車両撮影に対応したスタジオ環境。
●ソニーPCLの各制作拠点との連携による人材・制作環境の拡張や新しいワークフローの提案・提供が可能。●控室、シャワールーム、ミーティングルームなどのユーティリティスペースを設置。

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