シャープは、文化財活用センターと東京国立博物館と共同で、同博物館が所蔵している3体の仏像を、8Kの高精細3D映像で観賞することができる「8K文化財観賞ソリューション」による体験展示「8Kで文化財 みほとけ調査」を、東京国立博物館 法隆寺宝物館中2階にて、11月16日(火)~12月5日(日)まで特別公開する。その前日の15日にはプレスデーが開催され、その特徴が報道陣に公開された。

 今回の特別公開は、昨年(2020年)実施した「8Kで文化財 ふれる・まわせる名茶碗」に続く第2弾(※)となるもので、今回は仏像をテーマに、同館が所蔵しているガンダーラ、中国、日本を代表する仏像3体を、フォトグラメトリ(写真から3Dデータを作成すること)によって高精細な3D映像データを作成。シャープ製の70インチの8Kディスプレイと組み合わせて、閲覧できる、というものだ。その際、懐中電灯型のスティックを使って、映像(仏像)の拡大・縮小・回転などが自在に行なえるようになっているのが特徴だ。

※8K映像を活用して、あたらしい文化財観賞体験を可能にするコンテンツの開発の一環となるもの

画像: ▲70インチのディスプレイの前に立ち、懐中電灯型の操作スティックを画面に向けると操作ができるようになる

▲70インチのディスプレイの前に立ち、懐中電灯型の操作スティックを画面に向けると操作ができるようになる

画像: ▲8K映像化された3体の仏像

▲8K映像化された3体の仏像

 なぜ懐中電灯型かというと、同館の学芸員が所蔵品の調査を行なう際、部屋の照明はあまり明るくないこともあり(所蔵品の保全のため)、懐中電灯を使う(持つ)のは必須なのだそうで、来場者にも、学芸員が日々体験している雰囲気を味わってほしい、という願いが込められているそうだ。

 今回、3D映像化された仏像は「菩薩立像 クシャーン朝 2世紀」「十一面観音菩薩立像 唐時代 7世紀」「菩薩立像 鎌倉時代 13世紀」の3体で、仏像が日本へ伝えられてきた過程(仏像誕生の地インド「ガンダーラ」から、中国・朝鮮半島を経て日本に伝えられてきたそう)を把握しながら、各地域の特色を持った個性的なものを選んだということだ。

画像: ▲画面内に印のあるところを懐中電灯で照らすと、解説文が現れる

▲画面内に印のあるところを懐中電灯で照らすと、解説文が現れる

 特別展示のコンテンツは、およそ10分の映像にまとめられており、各仏像の説明を見られるだけでなく、見ている人の動きを感知して(下に書かれた枠内に限る)、画面に近づけば映像が拡大、左右に動けば映像が回転して、正面以外の部分が見られるようになっている。

画像: ▲ブースは2つ用意される

▲ブースは2つ用意される

画像: ▲壁にはデータ化された仏像の資料が掲出されている

▲壁にはデータ化された仏像の資料が掲出されている

「8Kで文化財 みほとけ調査」

会場:東京国立博物館 法隆寺宝物館中2階資料室
期間:2021年11月16日~12月5日
 ※東京国立博物館への入館には日時指定の事前予約が必要
料金:無料
 ※ただし、総合文化展観覧料、または開催中の特別展観覧料が必要

画像: 「8Kで本物に触れる」をテーマに文化財鑑賞ソリューションを共同開発、実証実験を公開:シャープ・文化財活用センター・東京国立博物館の三者で www.youtube.com

「8Kで本物に触れる」をテーマに文化財鑑賞ソリューションを共同開発、実証実験を公開:シャープ・文化財活用センター・東京国立博物館の三者で

www.youtube.com

▼関連記事「8Kで本物に触れる」 シャープと文化財活用センター、東京国立博物館が、貴重な美術品を高品質で“体験”できる、新しい文化財鑑賞の実証実験を公開」

This article is a sponsored article by
''.