オルトフォンから、MCカートリッジの新製品「MC Verismo」(ヴェリズモ)が発売される。価格は¥880,000(税込)で、12月下旬の発売予定。

 同社の理念とサウンドポリシーは「正統な音」の具現化にある。その理念に向けて様々な技術や理論を駆使したアプローチを行い、新たな製品として結実させている。無垢単結晶のダイアモンド・カンチレバーという夢の素材を得て、オルトフォンは「The MC Century」と「MC Anna Diamond」を送りだした。そして今回、新たな正統な音としてオルトフォンが誕生させたのが「Verismo」の名を冠する金剛石の結晶だった。

画像1: オルトフォンが、究極のリアルを目指したMCカートリッジ「MC Verismo」を発売。¥880,000で、12月下旬に発売予定

 Verismoという言葉は、19世紀末から20世紀初頭にイタリアでみられたリアリズム的な文学運動と、それに触発されて誕生したイタリアオペラの潮流を指す。オルトフォンはこのVerismoをテーマとして正統な音へのアプローチを行い、究極のリアルなサウンドを実現したという。

 主な特長として、「The MC Century」や「MC Anna Diamond」といったフラッグシップモデルにのみ搭載されていた無垢単結晶ダイアモンド・カンチレバーの採用、創立80周年記念モデル「MC Jubilee」に始まる新世代型磁気回路の搭載があげられる。

 コイル巻線にはオーキュラム(Aucurum)という高品質な線材を採用。これは6N高純度銅線に金メッキを施したもので、サウンドの明瞭さ、解像度や空間表現力の高さからVerismoの線材として選ばれている。

 ダイアモンド・カンチレバーやアーマチュアの動作を支えるゴムのダンパー部分には、特許技術WRD(Wide Range Damping、ワイド・レンジ・ダンピング)システムを採用した。ダンパーゴムを高音域用と低音域用に2分割し、その間にプラチナのディスクを挟んだものだ。

 MC Verismoのチタン製ハウジングは、オルトフォンが誇るSLM(Selective Laser Melting)を駆使して一体成型されている。この製法は高度にソフトウェア制御された加工マシンで金属粉末をレーザーで溶融、三次元的に部品を成形していくもので、最新テクノロジーの粋である3Dプリント技術の一種だ。

画像2: オルトフォンが、究極のリアルを目指したMCカートリッジ「MC Verismo」を発売。¥880,000で、12月下旬に発売予定

「MC Verismo」の主なスペック

●出力電圧(1kHz、5cm/sec):0.2mV
●チャンネルバランス(1kHz):0.5dB
●チャンネルセパレーション:25dB(1kHz)、20dB(15kHz)
●周波数特性(20Hz-20,000Hz):+2/-1dB
●カンチレバー素材:無垢単結晶ダイアモンド
●適正針圧:2.6g
●トラッキング角度:23度
●内部インピーダンス:7Ω
●推奨負荷インピーダンス:10Ω
●コイル線材:Aucurum
●カートリッジボディー素材:SLMチタニウム
●自重:9.5g

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