上杉研究所は、同社フォノアンプ「U・BROS-220」の後継機として、MM/MCカートリッジに加えて光カートリッジにも対応した「U・BROS-220R」を発売する。上杉研究所創業50周年記念モデルで、価格は¥715,000(税込)、12月の発売予定だ。

 家庭でのオーディオソースとして、近年はハイレゾ音源が充実してきている。そしてそれに対抗するかのように、アナログディスク再生に対する関心も高まりをみせている。音を出すまでの趣味性豊かな様式と道具立て、デジタル音源にはない音の魅力に加えて音楽がもたらす感動にふさわしい存在感あるパッケージメディアの在り方が愛好家の共感を得た結果だろう。

 さらに最近は光デバイスの高性能化、微細加工技術の進歩を背景に、アナログディスク再生用光カートリッジが発売され、好評を博している。ハイレゾ音源のような写実性の高い描写力にとどまらず、アナログサウンドの特徴である瑞々しさや生命力を感じさせる音が話題となっているのだ。

 上杉研究所では、この光カートリッジはMM/MCと相並ぶ発電形式になるものと認識、U・BROS-220の無帰還増幅段構成を変えることなく、合理的に光カートリッジに対応を果たしている。

画像: 上杉研究所の創業50周年記念モデル「U・BROS-220R」が12月に発売決定。光カートリッジにも対応した真空管式フォノアンプ

 U・BROS-220の主な特長は以下の通りだ。

●業界初の、光カートリッジ(DSカートリッジ)に対応した真空管式フォノアンプ
●アナログディスクの音質的魅力を最大限に引き出すための回路構成
●MM/MCカートリッジ用として無帰還CR型イコライザーアンプを採用し、光カートリッジ用はこの無帰還増幅段を共用することで回路規模の増大を回避
●高性能バランス入力対応MCステップアップトランスを内蔵
●大型コア採用による低損失、高効率の高性能MCステップアップトランスを内蔵
●バランス入力端子を装備
●フォノ入力は光カートリッジ、MC,MM両対応の4系統を装備
●ステレオ/モノ切替スイッチを装備

「U・BROS-220」の主なスペック

●形式:真空管式ステレオフォノアンプ
●接続端子:MM/MCアンバランス入力×2、MCバランス入力×1、光カートリッジ(OPT)入力×1、アンバランス出力×1
●入力感度/入力インピーダンス:2.5mV/47kΩ(1kHz:MM)、22mV/10KΩ(1kHz:OPT)
●入力感度/適合カートリッジインピーダンス:0.125mV/1.0〜40Ω(1KHz:MC)
●電圧利得:41.5dB(MM)、67.5dB(MC)、23.0dB (OPT)
●許容入力電圧(1KHz、THD:5%):280mV(MM)、14mV(MC)、2000mV(OPT)
●RIAA偏差特性:+0.5,-0.5dB以内(20〜20kHz)
●光カートリッジ光源用電流:90mA
●消費電力:22W(AC100V 50/60Hz)
●寸法/質量:W435×H146×D365mm/14kg

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